心
『型』....<1/6>
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「型」を習得するための具体的な仕方を知る前に、「型」にはどのような要素があり、その要素を意識して稽古することで、より習得の「仕方」を明確にすることができると思います。
他のスポーツ、例えば、水泳・スキー・スケート・野球・サッカー・体操などなど、その特有の動作が伴いますので、その種目に応じた筋肉や関節の可動域を重点的に鍛えることが習得の近道です。
空手においても同様で、空手という武術に特化した身体と、身体操作を身につけることが必要です。他のスポーツや武道では、補助的に必要な部位を鍛錬します。空手においても同じことができますが、空手には「型」という練習体系が伝承されてきました。
型は、なぜ空手の技術を習得する上で大切なのか、また稽古をしてどういう能力が身につくのかを検証してみる事にしましょう。

【型の要素】

[身体的要素]

1) 可動範囲を広げる
①前蹴り・横蹴り・三日月蹴りなどに必要な股関節の柔軟性
②受けにおける棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょっかきん)、小円筋(しょうえんきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)の柔軟性
2) 体軸に付随する深層筋の強化
①臍下丹田の強化
②深層部の筋肉(腸腰筋(ちょうようきん)、中殿筋(ちゅうでんきん))の強化
③押す・引く・揚げるという動作に見られない、掛ける・耐えるために必要な筋肉の養成
3) 表層筋の強化
①筋の持久力を高める
②筋力を増大させる
4) 呼吸循環機能の強化
①気息の呑吐(または吐呑)
②腹式呼吸の習得による心肺機能の充実

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