サイトアイコン 髓心

呼吸はどうするの?

スポンサーリンク

呼吸をして空気を体に入れないと、長い人でも数分で、人は生きていけなくなります。
これは、誰もがうなずける事だと思います。

昔から、空手道には「気息の呑吐」(きそくのどんと)という言葉があり、「息と共に気を呑み込み、そして吐く」と読み取る事ができます。
それぞれの流派によって捉え方が違うので、一概に断定する訳にもいかないのですが・・・・・

簡単に言うと、呼吸によって精神・内蔵・筋力強化に繋げようというものです。

ヨーガ(ヨガとも言う)のポーズを取る時にも、呼吸法を重要視していますし、太極拳などまさに呼吸と共に動作があると言えます。
私も時々座禅を組みますが、「数息観」という方法もあります。

これほど、呼吸と人の体や動作との関係を重要視してきた歴史があるのですから、鵜呑みにしても良いと思うのですが・・・・

なんせ、疑り深い性格なので、ここは一つ「なぜ?」と問いかけて見ることにしましょう。

本当に呼吸は、筋肉、臓器、あるいは精神にまで影響しているのでしょうか。

  1. 呼吸をするシステム
    1. 肺に収縮する機能はない
      1.  胸郭の容積が変化する。
    2.  呼吸の方法
      1. 胸式呼吸
      2.  腹式呼吸
  2.  呼吸筋とは、呼吸するときに使う筋肉の総称
    1.  吸うときに使う筋肉
      1. 横隔膜
      2. 外肋間筋
      3. 胸鎖乳突筋
      4. 前斜角筋
      5. 中斜角筋
      6. 後斜角筋
      7. 上後鋸筋
    2. 吐くときに使う筋肉
      1. 内肋間筋
      2. 腹直筋
      3. 内腹斜筋
      4. 外腹斜筋
      5. 腹横筋
      6. 下後鋸筋
  3. 呼吸筋の衰え
    1. 深く呼吸できない
    2. 酸素が行き渡らない
    3. 疲れ
    4. 集中力低下
    5. 免疫力低下
    6. 代謝低下
  4. 呼吸筋の強化
    1. 深く呼吸できる
    2. 酸素が行き渡る
      1. 血行が良くなる
        1. 肩こりになりにくい又は改善
        2. 関節痛になりにくい又は改善
        3. 腰痛になりにくい又は改善
          ○その他色々基礎代謝力の向上によって効果が考えられる。
  5. 4つの呼吸方法
    1. 胸式呼吸 :吸うときに外肋間筋が肋骨を引き上げ胸を膨らませる
            吐く時に内肋間筋が肋骨を引き下げ胸を縮める
      ◎呼気が早くなり、交感神経神経が優位になる
    2. 腹式呼吸:吸うとき横隔膜を引き下げ、腹部を膨らませる
           吐く時横隔膜を押し上げ、腹部を窪ませる
      ◎副交感神経が優位になる。健康に良い。
    3. 胸腹式呼吸:吸うとき胸を膨らます
            吐く時胸を膨らませたまま、お腹を凹ませる
    4. 横隔膜呼吸:吸うとき胸とお腹を膨らませたまま、横隔膜の上下のみで呼吸
            吐く時胸とお腹を膨らませたまま横隔膜の上下のみで呼吸

いずれの場合も、呼吸筋と総称される筋肉によって胸郭の容積が増えたり元に戻ったりして肺に空気が送られている事が解ります。

経験上、胸式呼吸は重心を上に上げ、体が不安定になりやすいし、息が上がりやすいと感じます。

◎交換神経
  活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらく
◎副交感神経
  休息している時、リラックスしている時、眠っている時にはたらく

当然空手道の場合でも活動しているし、相手と戦う訳ですから緊張もしているでしょう、そして当然、交換神経が優位に立ってストレスを発生しているものだと思います。
他のスポーツや舞踊においても同じ事が言えます。

しかし、緊張したりストレスを感じているからと言って、舞い上がってしまっては、思う通りの動作は出来ません。

そこで、呼吸方法がその緊張やストレスから解放してくれるものだと思っています。

今流行りのドローンと言う呼吸方法は、胸腹式呼吸方法でしょう。体の一部の筋肉を鍛えるためにはとても優れた呼吸方法だと思います。

空手界の中では、剛柔流や糸東流にある「三戦」「転掌」に見られる筋肉を呼吸で締めるやり方は横隔膜呼吸方法であると思います。
私が実践している「松濤館流」においても「半月」という型がありますが、前半ゆっくりと動作をする所は呼吸を重要視します。

いままで紹介した基礎体力を強化維持する方法においても、当然呼吸がその効果を著しく後押ししてくれる事は言うまでもありません。
それぞれの目的に適した呼吸方法をするべきです。

例えば体幹を強化維持する場合

空手の場合に限らず、動作は途切れなく次の技術に繋がっていきます。ですから呼吸は原則として吐く息しか意識をしません。

大雑把な言い方をすれば、胸郭は筋肉の収縮によって容積を減らし肺を圧迫し、肺の中の二酸化炭素を外に運びます。「ガス交換」といいます。

呼吸筋(総称として)を弛緩する事によって、自然と胸郭はその容積を増やし、空気を肺に運ぶ仕組みになっています。特に吸気に意識をする必要はありません。
ただし、私の経験から言うと、鋭く吐き、また鋭く吐く間が余りにも少ない場合、吸うことができなくなり、息が上がった状態になります。

私は、鋭く吐いた後間髪を入れず僅かですが吸います。これはあくまでも個人的な見解ですので、参考程度に考えてください


スポンサーリンク
モバイルバージョンを終了