今日の文字は『遺い 』です。遺のこ すです。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百四十段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
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遺
☆『おうし座:12月9日(日)の運勢 – MSN占い』
(占い@nifty 2018/12/09 06:29)
「総合運93点(3位)
イベントなどの楽しい誘いや役立つ情報がたくさん入って来そう。対人運が良く、人との交流から得るものが増えるでしょう。興味を感じることは積極的にどんどん参加しましょう。活動的に行動すると運気も上昇しそう。
恋愛運:★★★☆☆
相手に意地悪や駆け引きをせず、素直に接すると良いでしょう。
【意地悪しません、駆け引き嫌いです。素直ですが相手がいません。】
金運:★★★★☆
思い切って買い物をすれば得をしそう。午前中がおススメです。
【買い物するお金がありません。】
仕事運:★★★☆☆
積極的に、にぎやかなムードを演出すると重宝がられそうです。
【仕事、してません。一人でにぎやかにすると、おかしい人に思われます。】 」
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第百四十段 〔原文〕
身死して財殘ることは、智者のせざるところなり。よからぬもの蓄へおきたるも拙く、よき物は、心をとめけむとはかなし。こちたく多かる、まして口惜し。「我こそ得め」などいふものどもありて、あとに爭ひたる、樣惡あ し。後には誰にと志すものあらば、生けらむ中にぞ讓るべき。朝夕なくて協かな はざらむ物こそあらめ、その外は何も持たでぞあらまほしき。
『現代文』
『死んだ後、財産を残す事は、知恵ある人はしない。よからぬ物を蓄えているのも愚かである、いい物は、執着したのだと思い情けない。やたらと多いのも残念である。「私こそ相続しよう」と言う者がいて争うのはみっとも無い。誰かに遺贈する相手を決めているなら、生きている間に譲るべきである。日常必要な物はともかく、他は何も持たない事が理想的である。』
『遺』
人の遺した物にとやかく言うつもりはありませんが、財産が与える影響は、思わぬ禍を起こすと思っています。
最近はニュースでしか知る事は出来ませんが、有名人の二世には、とんでもない考えで、財産を使っている人がいます。
財力があるから、普通は考える事もない事に手を出します。また、この財力を持つ人を利用しようとする人もいます。
世の中が良い人ばかりであれば良いのですが、どうも違うようです。
最近は、財力で何でも適うかのような世の中になっています。昔もそうだったのかも知れませんが、私が子供の頃より、その影響が大きくなったように感じています。
同時に、財力がなければ、動きが取れない仕組みになってしまいました。
しかし、無駄に財力があっても、生きるためには必要では無いと思っています。兼好法師の言うように、日常生活するのに支障をきたさない程度の財力は持ちたいと思うのですが。
兼好法師の時代でも、相続問題で揉め事があったのですね 。今始まった事ではなさそうです。
二世や自分の力で生活していない人達に見られるのは、往々にして、まるで自分が財力を作ったかのような、振る舞いをしているように見えます。これは、財力だけではなく、権力も同じ事が言えます。
「虎の威を借りる狐」 そのものの人達がいる事も、問題だと思っています。
随分昔の話ですが、ある会社に勤めていた頃、そこの娘さんは、性格は良いのですが、経済観念が無いので、注意したところ、「一生遊んで暮らせるだけお金があるんだから、いいじゃん」と、屈託もなく笑っていました。その当時の私は一言も言えませんでした。
この娘さんの場合の救いは、性格の良さですが、中には性格も悪い人がいます。これが、お金のせいなのか、生まれつきなのかは分かりませんが、そんな人が権力を持つと手に負えません。まさに、「虎の威を借りる狐」 です。
私は生前贈与にも疑問を感じます。それより、子供が自力で生活できるようにする事が、親の役割だと思っています。道場でよく言うんですが、親は、木の上に立ってみる事しか出来ない、と言う字で出来ていると。
まあ、私の場合は、子供も弟子も自力で成長したように思います。親の役割もほどほどだったと思います。私は、木の上で寝ていたのかも知れないと思うこの頃です。