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文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【155】

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 今日の文字は『ちょく』です。書体は草書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百五十四段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る

 

☆『おうし座:12月23日(日)の運勢 – MSN占い』
(占い@nifty 2018/12/23 08:50)

「総合運64点(8位)
活発な運気で充実した日を送れそう。お誘いには参加しましょう。この季節にしかできないようなことにチャレンジすると、自分に自信が持てそう。趣味やレジャーやイベントなど積極的に参加し行動範囲を広げましょう。

恋愛運:★★★☆☆
相手の興味のありそうな話題を研究して。話が弾んでいい感じに。

金運:★★★★☆
自己投資やイメチェンには、必要経費と割り切っての出費が正解。

仕事運:★☆☆☆☆
気分が乗らず、何もうまくいかないので今日は早めに切り上げて。」

 概ね、この今日の運勢を載せる時は、ニュースに目を通して、載せたい記事が見つからない時に、占いに頼っています。

 ですから、仕事運とは違いますが、「気分が乗らず、何もうまくいかないので今日は早めに切り上げて。」に従いたいと思う気分です。

 しかし、一日の中でも気分が乗る時もあるので、昼から気分が乗るようにしましょう。
 
 
 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第百五十四段 〔原文〕

 この人、東寺の門に雨宿りせられたりけるに、かたは者ども集り居たるが、手も足もねぢゆがみ、うち反りて、いづくも不具に異樣なるを見て、「とりどりに類なきくせ者なり、最も愛するに足れり」と思ひて、まもり給ひけるほどに、やがてその興つきて、見にくく、いぶせく覺えければ、「たゞすなほに珍しからぬものには如かず」と思ひて、歸りて後、「この間植木を好みて、異樣に曲折あるを求めて目を喜ばしめつるは、かのかたは者を愛するなりけり」と、興なく覺えければ、鉢にゑられける木ども、みなほり棄てられにけり。

 さもありぬべきことなり。

 

 
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『現代文』

『この人が東寺の門で雨宿りをされている時、かたわの者達が集まっていた、手も足もねじれてゆがみ、反り返り、どこも不具で異様な事を見て、「さまざまに特殊な欠点がある者であり、最も愛するに足りる」と思って、見守っていたが、やがて興味が無くなり、醜くて、うっとうしく思い、「ただ素直に普通の者に越したことは無い」と思って、帰ってから、「以前から植木の趣味があり、異様な曲がりを求めて目を楽しませていたが、このかたわ者を愛するのと同じだ」と、興味が無くなり、鉢に植えた木をみんな捨てられた。

 よく、ありそうなことだ。』

 

 

『直』

 この人とは、日野資朝ひのすけともであるらしい。他の段では卿との記述がありますから、一定の位を持った貴族であったようです。

 かたわの人に対する偏見は、今でもあると思っています。「かたわ」と言う言葉も差別用語として扱われていますが、身障者とどう違いがあるのか分かりません。場合によっては、身障者の方がより差別的に聞こえる場合もあります。

 私が子供の頃には、祭りなどでは、ろくろ首などの小屋があり、そこでは、いわゆる「かたわ」と言われる人達が、見世物として観客を集めていました。

 それを考えると、僅かの間に人の差別に対する考え方も変化したと思います。

 しかし、今でも差別をなくそうとする余り、主催者はそんな気持ちかも知れませんが、まるで、かっての見世物小屋のように、身障者を集めて番組を作っている人達がいます。

 これを見ている人が本当に差別的な見方をしていなければ良いのですが、私はそんな博愛主義者ばかりではなく、奇異の目で見ている人がいるとしたら、わざわざ見世物にする必要もないと思う方です。

 空手の世界でも同じような事が行われています。私は身体が不自由な人が、出来る範囲でスポーツを楽しみ、競技に参加するのは結構だと思うのですが、見世物的な扱いは、好みません。  

 昔、私が小学生か中学生の初めの頃だったと思いますが、私の考えをガラリと変えてくれた番組がありました。

 アメリカのドラマだったと思います。

 ある病院が舞台です。何度か手術を行い、顔を包帯でぐるぐるに巻いた人が横たわっています。

 周りには、医師や看護婦が大勢取り囲んでいます。そして、包帯が取られていきます。

 包帯が全部取られたら、周りの人たちが落胆します。「また失敗か」と。

 その光景が何度か映し出され、番組の最後になります。

 同じように手術が終わり、包帯を取った後、やっぱり「また失敗だ」と一人の看護婦が顔を覆います。

 そして、この番組が始まって一度も顔を見せない患者の顔が映し出されます。

 私は「えっ」と驚きました。とっても綺麗な女の人なのです。そして、カメラは、ゆっくりと周りの人を映し出します。

 これまで、この番組で映されていたのは、包帯で顔を覆った患者の姿だけでした。

 なんと、そこには、エレファントマンと思えるような、奇異な顔つきのお医者様と看護婦が並んでいました。当時は、まだエレファントマンの言葉も無かった時代です。

 私は、本当に衝撃を受けました。それから既に60年近く経っているにも関わらず、その光景を忘れる事がありません。

 その時から、美醜と言うのは、人間が勝手に決めている事だと思うようになりました。

【参照】
エレファントマン 1978年初演のバーナード・ポメランスによる戯曲。原題《The Elephant Man》。奇病により皮膚や骨が変形した実在の人物ジョン・メリックを描いた作品。1979年に第33回トニー賞(演劇作品賞)を受賞。1980年にデビッド・リンチ監督により映画化。
(出典:デジタル大辞泉プラス 小学館.)

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