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学校で習う漢字三体字典【小学五年生編】Part138

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 小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

46. [][ケイ][かた][画数:9画][部首:土]

『空手道の

 この『型』は、『形』と表記されている事もあります。全日本空手道連盟では、『形』と言う漢字を採用しています。
 私が『型』の文字を使う理由は、形は姿を現し、型はその塊を現わすと言う理由からです。
 辞書を調べると、今ではどちらとも言い難い表現で記載されています。
 しかし、柔道や剣道の形とは違った形の組み合わせが、空手道の独特の『型』として継承されていますので、私はこの『型』と言う漢字に拘って使っています。
 「型」は、鋳型の型で動きが無いと解釈される人もいますが、鋳型は一つの規格であると思っています。
 空手道も基本は自由ではなく一つの規格にそって練習し、独自の動きにして行きます。まさに「型」は教科書であると思うのです。

楷書 行書 草書

47. [][ケイ][キョウ][へ-る][画数:11画][部首:糸]

『体験を験に』

 この言葉があるのかどうか、私は知りません。しかし、私が常に言う言葉です。
 私は体験は誰にでも、機会があれば出来ると思っています。しかし、これを経験として身に付ける事は、意外と難しいと思います。
 体験を身に沁みて理解し、自分の知恵として活かす事ができれば、それは財産となると思っています。
 空手の練習でも同じ事が言えます。痛い思いは誰にでもできます。しかし、その痛さを理解し、対処する方法を考え、繰り返し練習してこそ自分の物にできます。痛い思いだけで済ませるのは、もったいない。

楷書 行書 草書

48. [][ケツ][いさぎよ-い][画数:15画][部首:氵]

『清廉白』

 こんな風に正々堂々と胸を張って生きていきたいと思います。長く生きていると、一度や二度は心が曇る事もあります。
 そんな時には、どんな生き方をしたいかを、自分自身に問いかけてみるのが良いと思います。
 どんな人生を送るかは、そんな岐路に立たされた時に決断できる強さにあるかも知れません。

楷書 行書 草書

49. [件][ケン][画数:6画][部首:亻]

『件』

 普通に使う言葉としては、何々のけん、と言う言葉だとおもいます。
 この「件」と言う文字を「くだん」と読むと、文章や物事を読む人、あるいは聞く人が知っている事柄に対して使うのが一般的とおもいます。
 物語の一部分を現わす時には、「くだり」と言います。よく落語や講談などの一部分を指して言う事があります。
 「くだん」の例を挙げると、前に言っていた事を、省略して言う場合に使います。「変な奴がうろついていたけど、捕まったそうだ」と言うのを「「くだん」のうろついてた奴、捕まったそうだ」などと使います。あまりいい例ではないですけど。
 ところで、「くだん」と言う妖怪、知っていますか。「人」偏に「牛」と書きますから、身体が牛で頭が人の怪物でしょうか。逆の場合もあるようで、目撃者がいるとか。都市伝説なのか。
 ただ、ギリシャ神話の中にも出てきます。ミノタウロスと呼ばれる生き物ですが、こうなると嘘か真か・・・。

楷書 行書 草書

50. [][ケン][けわ-しい][画数:11画][部首:阝]

一節いけんいっせつ

 漢字の意味から夷と言うのは、平とか穏やか、そして険は、険しいとか、危ない所を言います。
 そして、どんな時にも筋を通す、信念を曲げない強さを持つ事が大切であると言っています。
 そんな信念が正しくあるために、知恵を得なくてはならないでしょう。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学五年生の文字の46.~50.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【型】土部(どぶ)・つち・つちへん
  2. 【経】糸部(べきぶ)・いと・いとへん
  3. 【潔】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  4. 【件】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  5. 【険】阜部(ふぶ)・おか・こざとへん

 ・・・・つづく。

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