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学校で習う漢字三体字典【小学五年生編】Part155

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 小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

131. [][ゾク][画数:12画][部首:尸]

毛離裏ぞくもうりり

 「親子のつながりが深いこと。「属」と「離」はどちらも連なるという意味。「毛」は体の外側にあるという意味から、陽の存在を言い表す言葉で、父親のたとえ。「裏」は母胎という意味から、母親のたとえ。父親を手本にし、母親に育てられて成長することをいう言葉。」【出典:四字熟語事典ONLINE.】。
 それは、遺伝子を継承しているのですから、繋がりが深い事は今更言うまでもないと思います。
 しかし、父親を手本に母親が育てると言うのは、どうでしょうか。私の場合は、どちらにも影響を多分に受けて育ったと、この歳になって痛感する事もあります。

楷書 行書 草書

132. [][ソツ][リツ][ひき-いる][画数:11画][部首:玄]

先垂範』

 組織を束ねる方法としては、色々な方法があります。この言葉もその一つでしょう。
 しかし、組織の強みは色々な人がいる、という事もあると思います。自分が出来る事を他人も出来ると思うと、なぜ出来ないのか腹立たしい気持ちになってしまいます。
 また、部下が出来る事を上司が出来ないこともあるのが現実です。
 やはり、適材適所でその人の得意分野は任せ、出来ない事を他の人がフォローするようにすれば、目的を達するのに役立つのではないかと思います。

楷書 行書 草書

133. [][ソン][そこ-なう][そこ-ねる][画数:13画][部首:扌]

『腹は立て 喧嘩は仕

 確かに腹を立てても良い事は何一つないと思います。ですが、人間腹が立つときもあると思います。
 喧嘩も同じで、悪いと解っていても、若い時には売られた喧嘩を買ってしまう事もあるでしょう。
 私も若い時には、身に振る火の粉は払うのが正しいと信じていた時もあります。しかし、このままだと長生きできないと感じ、ならぬ堪忍するが堪忍と思う事ができるようになりました。

楷書 行書 草書

134. [][タイ][か-す][画数:12画][部首:貝]

『傘と提灯は戻らぬつもりでせ』

 物の貸し借りほど人間関係を悪くする物はないと思っています。「貸し物覚えの借り物忘れ」という言葉もあるようです。
 借りる時は平身低頭するのですが、返す時にはなぜか横柄な態度になる人がいます。身勝手なのが人間なのでしょう。

楷書 行書 草書

135. [態][タイ][画数:14画][部首:心]

『態々』

 さて、なんと読むのでしょうか。私は読む事が出来ませんでした。それで、辞書を引いて見ますと、「わざわざ」と読むらしいです。話し言葉としてはよく使うと思いますが、書いてあると読めなくなってしまいます。
 そんな言葉は、勉強をしてこなかった分、一杯あります。例えば「弁える」なども、昔は読めませんでした。今ではお陰様で「わきまえる」と読めるようになりました。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学五年生の文字の131.~135.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【属】尸部(しぶ)・しかばね・しかばねかんむり・かばね・かばねだれ
  2. 【率】玄部(げんぶ)・ゲン
  3. 【損】手部(しゅぶ)・て・てへん
  4. 【貸】貝部(ばいぶ)・かい・かいへん・こがい
  5. 【態】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ

 ・・・・つづく。

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