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実用書写「都道府県版」Part-4

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 都道府県のうち、県を書いています。今日は宮城県と秋田県を楷書と行書で書きました。

上達ポイント

 ここで書くポイントは、硬筆では表れにくい、運筆の様子になると思いますが、それでも、硬筆を練習する時から気を付けておくと、毛筆を練習する時戸惑わずにすみます。

 前に書きましたが、筆使いというものも、字形と同じで、これと決まったものは無いようです。ですから、購入する本ごとに、点、画、払い、ハネなど注意する点も様々です。ですから、この書き方が悪いと断定するのは、自分の知識の無さを披露する事になりますので、止めた方が良いでしょう。

 私が上達のポイントに上げておきたいのは、あくまでも、私が色々な書き方を見て、概ねこういう書き方をするのが一般的と思う方法です。

 鉛筆は芯を中心にくるくる回しても、書き表せる線は変わりません。ボールペンも同じです。しかし、つけペンや万年筆、カリグラフィーなどは、少し軸を中心に回転させると、全く線の趣が変わってしまいます。

 毛筆の場合、私は、起筆(始筆又は入筆)で筆を、原則では45度で入れるようにしています。筆に表や裏があるとは思えないのですが、手にもって一旦線を引くと、表と裏が出来ます。背とか腹とも言います。自分より外側が表や背と言われている部分です。そして自分に向いている方が腹や裏になります。毛筆の筆の扱いは、毛筆の時に書こうと思いますが、硬筆の時にこの意識を持って書く事を勧めます。

 鉛筆などそんな意識を持っても、書く線に影響はありませんが、ペンを使うとその影響が現れます。カリグラフィーなどは、その特徴を逆に生かしたデザインで文字を書く事ができます。

 鉛筆を持っても、外側と内側を変えないよう書く癖を付けましょう。鉛筆でも折れや払いに、良く見ると兆候が現れます。


☆この上達ポイントは、

外野から一言

 京都新聞社 2020/06/11 10:33に次のような記事があった。
 表題は「ハネなし、はみ出し…滋賀の子どもの書はなぜ個性的? 背景には滋賀独自の書写教育があった」と言うものでしたが、内容は滋賀県独自の書教育だという事でした。

 確かに書道自体が、どのような方向性を望んでいるのか、疑問に感じる所もありますが、少なくとも、小学生が習うにしては、ちょっと異端かなと思います。
 「「毛筆は自己表現に向いている」と藤居教諭。」が言っていますが、物事には順序があり、基本となる事はしっかりと教えた方が良いと思います。その上で、各自が自由に表現できる要素を、毛筆と言う分野はもっていると思いますが、なんでも良いと言う訳ではないと思うのですが。
 その教育方法には、手本も無いという事ですから、どのような評価をしているのかも、疑問に感じています。

 書道だけではなく、従来の方法と違う事をするのであれば、呼び名を変更して欲しいと思っています。でなければ、見る方も習う方も戸惑うと思うのですが。

 【■実は過去に批判や物議

 滋賀の書教育を巡っては過去にさまざまな議論があった。約30年前、県議会で議員から「書写の教科書を無視してハネを付けない平仮名を県全域に広げている」と批判的な質問が出された。また同じ頃、学校現場でも、県外から転校してきた子どもに対する書写の指導法を報道されたことで物議を醸したこともあったと、「滋賀の書五十年のあゆみ」(滋賀県書道協会)に記録が残る。】

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