サイトアイコン 髓心

実用書写「都道府県版」Part-14

スポンサーリンク

 都道府県のうち、県を書いています。今日は滋賀県と兵庫県を楷書と行書で書きました。

 払いのポイント 

 ★図で示した〇の中に数字がありますが、環境依存の文字で文字化けすると分からなくなりますので、ここでは、( )の中に数字を入れて、(1)のように表現します。

 文字を上手く書くためには、文字を観る事が大切である事は、今までに何度か書いています。
 
 今回も私が書いた文字を載せて見ましたが、この文字は手本になる字と思っていません。できればそうありたいと思いますが、まだまだでしょう。

 そこで、私の文字を観て、よく観察してもらい、有名な書家と比較して違いを探しだせれば、それは進歩に繋がると思います。

 今回は、私が払いに気を付けている点を書いて見ます。
 まず、払いには、右と左の払いがあります。「しんにょう」は、後で説明するとして、右払いも左払いも、円弧ではない書き方をしています。これも、流儀により違うと思いますが、東京書道教育会ではそういう指示をされています。

 左払いの場合「秋」の一画目の左払い(1)は、ほぼ真横に払う感じで引いています。この払いの場合は、縦画の起筆と同じように入筆して右にスライドさせ、穂先を中心に腹を右回転させて、左面を紙面につける感じで左に払います。このようにすると、穂先がそろって文字の上を穂先が左に移動します。そして、徐々に腹を紙面から浮かしながら穂先を揃えれば、一画目は完成です。

 「秋」の四画目の左払い(2)の場合は、起筆は同じですが、右にスライドさせるのではなく、右下に少しスライドさせ、左面を紙面につけながら左斜め下に腕全体で直線的に下します。払い全体の長さの三分の二程度まで直線的に下したら緩やかに腹を上げて穂先を揃えます。

 「秋」の八画目(3)は、起筆は縦画を書く時と同じです。そして、縦画の運筆と同様に真直ぐ下に下ろします。八画目の払いの半分くらいまで筆が進んだら、一気に曲げるのではなく、始めは少し左斜めに下しながら少しずつ弧を描くように左に払います。殆ど真横に払うつもりで払いますが、収筆になっても水平線から上がらないようにします。

 「秋」の九画目(4)は、「しんにょう」と一緒に記載します。次は「月」の一画目(5)の左払いの時に注意している点です。
 これは、「秋」の八画目(3)と最後の払うところまで同じです。払って、収筆する位置が、図のように左斜め下になります。この時も(3)と同様あわてて弧を書かないようにします。

 さて、「秋」の九画目です。これは「永遠」の「遠」の「しんにょう」と起筆は違いますが、運筆と収筆の収め方は同じで運筆の方向が違うだけです。
 払いの部分から、私のやり方を説明します。一番気を付けている事は、穂先の位置です。絶対に筆先が文字の真ん中を通らないよう、上端を通る事に神経を集中しています。徐々に線を太くしていきますが、この時は静かに腹を紙面につけ、付ける量によって太くします。払う位置まで来たら、筆をS字型にたわませて弾力をつけ、その返る力で右に筆先を揃えて移動させます。徐々に腹が紙面から離れるようにしています。この時のコツは、筆を紙面に押し付けるのは、筆のたわみだけで、力を入れない事です。

 「しんにょう」と書きましたが、これは、「にょう」の一つの部首名です。他には、「かんにょう」「えんにょう」「きにょう」「そうにょう」「ばくにょう」などがあります。これは、漢字一文字の左側から下にある部分の事を言います。ただし、「しんにゅう」と言う呼び方の方が馴染みがある人が多いのかも知れません。本来は「にょう」が正しい呼称らしいのですが、江戸時代や明治の初期には「しんにゅう」と書かれてあるものもあるということです。現在では、どちらも正しいとされているそうです。

 ちなみに、「之繞」と書いて「しんにょう」と呼びます。 


 ☆この「払いのポイント」は、

ニュース

【NEWS Why? ニュースを知りたい】「3密」避ければ感染しない?「接触感染」にも注意を
産経新聞2020/06/21 18:15

—- 感染対策には、こうした3密防止や、飛沫拡散を防ぐためのマスク着用などのせきエチケットが注目されがちだが、同時に菅原氏〔東京医療保健大 菅原えりさ教授〕は「飛沫に含まれるウイルスが物の表面などに付着し、手によって運ばれて感染する『接触感染』のリスクについても十分に理解すべきだ」と指摘する。—-

—-  接触感染を防ぐ有効な手段は手洗いだ。厚生労働省によると、手洗いなしで手に約100万個付いた残存ウイルスは、せっけんなどよる手洗い1回で約0・001%、2回で約0・0001%まで減らすことができる。

 また、食器は熱水にさらすことで、物の表面についたウイルスは次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)や台所用洗剤の希釈液で拭いたりして消毒することが可能。ただ、ふき取り後に別の人が触ればウイルスが付着する可能性もあり、自分の口や目、鼻などの顔付近を触る前には、手を洗ったかどうかを確認することが大切だ。

 菅原氏は「最終的なとりでは『自分の手』。目に見えないウイルスについてイメージを膨らませる想像力が大事だ」と呼びかけている。〔一部抜粋〕

 こういう専門家の注意が大切だと思いました。

 私はこの菅原氏が言っている「最終的なとりでは『自分の手』。目に見えないウイルスについてイメージを膨らませる想像力が大事だ」と言う事に加えて、他に転嫁する事は止めましょうと言いたいです。

 何か、自己責任が悪いような風潮で、語る人もいますが、責任はやはり自分にあるのではないかと思います。

 もちろん、場合によっては、他人に責任がある場合もあります。例えば犯罪であるとか、事故に巻き込まれるなど、世の中には理不尽に巻き込まれる事もあると思います。

 しかし、他人に転嫁しても良い事は少しもありません。そんな風に思うのですが。

 

楷書   行書
楷書   行書
スポンサーリンク
モバイルバージョンを終了