心
『心と体』』....<Ⅳ>............................【髓心 : 14 / 20 】
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と、言うのとどちらが気持ちがええ?

友達同士でも、言葉は使いようだと教えました。親しき仲にも礼儀ありです。
合理的に考えれば、言われた内容が大事であり、言い方にいちいち反応していればきりがないのですが。実際にはそういかないのが、感情の動物である私たちではないでしょうか。
口の利き方一つで問題をとんでもない方向に展開させてしまいます。
ある時あなたが、練習をしていて、どうしても解らないことがあり、礼をつくして、先輩に尋ねたとしましょう。

---すいません、今よろしいですか。-
『あぁ』
---この型のこの突きの意味を教えてもらえませんか-
『そんなもん、わからんのか。あほか。』
と、どやしつけられました。

あなたには、何が何だかわかりません。きっと、虫の居所でも悪かったのかもしれませんね。しかし、後輩と言えども気持ちの良いものではありません。禍根を残すもとにもなりかねません。言葉は、それほど重要なものなのです。
温度差、とよく言われることがあります。何かに取り組んで一生懸命になっている人と、他人事として傍観している人とでは捉え方にも差があって当然です。また、その人が現在理解している度合いや、習得度によっても話が錯綜することでしょう。
育った環境や年代によっても話のずれが生じることになります。そして、やっかいなことに人間には多かれ少なかれ好き嫌いというものもあるのが現実です。
こんなことを、一つずつ解決し取り除いていかなければ、伝えようとすることが色づけされたり、曲解されかねません。限られた時間しか与えられていない現実を如何に効率よく過ごしていくか。

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