今日の文字は『博学』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百三十六段』を読んで見て、感じた文字です。
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博学
★『石垣島への自衛隊配備 賛否問う住民投票へ、署名簿提出』
(朝日新聞DIGITAL 2018/12/05 01:17)
「沖縄県石垣市への陸上自衛隊の配備について、賛否を問う住民投票条例の制定をめざす市民団体は4日、1万5135筆の署名が集まったと発表した。直接請求に必要なのは有権者数の50分の1以上だが、その約20倍にあたる。団体は4日、署名簿を市選挙管理委員会に提出した。
—–後略—–」
国の安全保障の問題を、地方で決めてよいと言う事で、国の統治はできるのでしょうか。
確かに、ある日突然、隣に自衛隊が配備されたり、米軍の施設が出来ると、生活に不安を持つ事も解ります。
しかし、国で決定されたことが、地域で覆す事ができるのであれば、国会は何のためにあるのでしょう。そして、国会議員の存在は必要ではなくなります。
個人の意見の重要性は良く分かります。しかし、それが組織運営、国家運営となると、個人の主張がまかり通るようになると、難しいでしょうね。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第百三十六段 〔原文〕
醫師篤成、故法皇の御前に候ひて、供御の參りけるに、「今參り侍る供御のいろいろを、文字も功能も尋ね下されて、そらに申しはべらば、本草に御覽じあはせられ侍れかし。一つも申し誤り侍らじ」と申しける時しも、六條故 内府まゐり給ひて、「有房ついでに物習ひ侍らん」とて、「まづ、『しほ』といふ文字は、いづれの偏にか侍らむ」と問はれたりけるに、「土偏に候」と申したりければ、「才のほど既に現はれにたり。今はさばかりにて候へ。ゆかしきところなし」と申されけるに、とよみになりて、罷り出でにけり。