今日の文字は『一言芳談』です。鎌倉時代に出来た、法然など浄土宗高僧の格言集でしょう。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第九十八段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
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一言芳談
★ 解放された、ジャーナリスト安田純平さんの話が盛り上がっていますが、それは色々な考えが許されている国で、そして時代がそれを許していると言う事を理解して、発言をしてもらいたいと思います。
ジャーナリストだから、国会や地方の議員だから、会社を経営して莫大な資産を残したから、テレビに出て有名になったから、と言って、何でも好きな事を言っても良いとは思いません。
もし、発言するのであれば、私など一般市民で凡人の代表のような者が、なるほどと言うような見解をしめしてもらいたいと思います。
★ 昨日NHKの『フェイクニュース』(主演:北川景子さん)を見ました。内容が盛りだくさんで、なかなか見ごたえのある番組でした。
その中で、『表現の自由』と言う事を言っていました。北川景子さんが言ったと思うのですが「表現の自由は、権力による規制から言論を守るために作られた権利です。個人や弱者を叩くための自由じゃない、何を言ってもいいってことじゃないんです。」、その通りだと思いました。(言葉は記憶のままに書きましたので、その通りではないと思います。)
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第九十八段 〔原文〕
尊き聖のい云ひ置きけることを書き付けて、一言芳談とかや名づけたる草紙を見侍りしに、心に會ひて覺えし事ども。
一 爲やせまし、爲ずやあらましと思ふことは、おほやうは、爲ぬはよきなり。
一 後世を思はんものは、糂汰瓶一つも持つまじきことなり。持經・本尊にいたるまで、よき物を持つ、よしなきことなり。
一 遁世者は、なきに事かけぬやうをはからひて過ぐる、最上のやうにてあるなり。
一 上臈は下臈になり、智者は愚者になり、徳人は貧になり、能ある人は無能になるべきなり。
一 佛道を願ふといふは、別のこと無し、暇ある身になりて、世のこと心にかけぬを、第一の道とす。
この外も、ありし事ども、覺えず。