学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part92

 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

16.[][カ][画数:11画][部首:貝]

『 百店』

 今ではデパートと言うのが一般的だと思います。しかし口をついて出る言葉は、百貨店。
 幼い頃、大阪に住んでいると、遊園地に行くのと同じような楽しみがありました。
 今でも年に何回か百貨店に足を運びます。日ごろあまり外に出ないので、人の多さに疲れますが、良い刺激になっていると思います。

楷書 行書 草書

17.[][カ][画数:15画][部首:言]

する』

 「租税・仕事・責任などを義務として負わせる。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】。
 会社には色々な課がありそこには、課長がいます。その課で働く事は、義務である事を社員に理解させる事も難しい世の中になって来たような気がします。
 違う辞書には「負担すべきものとして引き受けさせる。一方的に負わせる。」【出典:デジタル大辞泉 小学館.】
 ですから、本来は有無も言わせずやらなければならないのが、課するですが、どうも個人の意思が尊重されているようです。
 また、「不快な何かを強要する」なんて事が書かれてあるものも見付けました。

楷書 行書 草書

18.[][ガ][め][画数:8画][部首:艹]

『草の

 名草の芽、菖蒲の芽、紫陽花の芽、山葵の芽、萩の芽、芍薬の芽、蓮の芽などが俳句の季語になるようです。
 もう春とは言えないですが、紫陽花あじさいが道端に咲き誇っています。

楷書 行書 草書

19.[][ガ][画数12:画][部首:貝]

『伊・甲

 伊賀忍者も伊賀市も「いが」と読みます。しかし、甲賀忍者は「こうが」、甲賀市は「こうか」と濁点が入りません。面白い決定をしたものです

楷書 行書 草書

20.[][カイ][あらた-める][あらた-まる][画数:7画][部首:攵]

『朝令暮

 一般的にはあてにならない事の例えとして使われます。朝改暮変ともいいますね。
 私は、少し違うように考えています。朝に命令して夕暮れに変更するのは、上に立つ者としてはとても勇気がいる判断だと思います。
 特に現在のような目まぐるしい環境の変化がある時代では、「朝令暮改」もいたしかたないのかも知れません。ただし、変更する場合には、聞く者が納得できるだけの説明がなければ、結局信用を失う事になります。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学四年生の文字の16.~20.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【貨】貝部(ばいぶ)・かい・かいへん・こがい
  2. 【課】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  3. 【芽】艸部(そうぶ)・くさ・くさかんむり・そうこう
  4. 【賀】貝部(ばいぶ)・かい・かいへん・こがい
  5. 【改】攴部(ぼくぶ)・ぼくづくり・ぼくにょう・のぶん・しぶん・とまた

 ・・・・つづく。