中学校で習う漢字三体字典 Part54

 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

266. [][ケツ][画数:13画][部首:人]

『三英

 と、言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三氏が挙げられていますが、その理由は、天下の統一に尽力した戦国の武将だそうです。
 実際に統一されたのかどうかは別にしても、日本人なら誰もが知っている名前だと思います。
 この三英傑は、名古屋では郷土三英傑と言われています。三人とも愛知県生まれですから、名古屋は凄いのかも知れません。
 しかし、私は「きしめん」より「うどん」が好きです。

楷書 行書 草書

267. [][ケン][かた][画数:8画][部首:肉]

『昔はで風を切り 今は歩くに息を切る』

 昔から肩で風を切るような、歩き方はしなかったと思うのですが、今から35年程前に高校の同級生と、大阪の繁華街を歩いている時に、「昔と全然変わらんなぁ」と歩き方の事を言われた事がありました。どんな歩き方をしていたのでしょう。
 特に息を切らせて歩く事はありませんが、今では相当持久力が無くなってしまいました。

楷書 行書 草書

268. [][ケン][画数:10画][部首:人]

『ない時の辛抱 ある時の約』

 「欲しがりません勝つまでは」と言う言葉は、戦争中に言われたのでしょうが、戦後もしばらくは、そんな言葉を聞いた覚えがあります。
 収支は帳尻を合わせないと、足が出る事になります。入って来るお金で生活するのは、ごくごく当たり前のことですが、つい誘惑に負けて散財をしてしまいます。この時に辛抱できるかで、余計な苦労をしなくて済みます。
 逆に収入より支出が少ない場合は、少しでも支出が少なくなるよう始末するようにすると、突然の支出にも右往左往する事がありません。これを倹約と言います。
 「質素倹約を旨」、この言葉を聞いて頭に浮かぶのは、北条時頼でも徳川吉宗でもなく、土光敏夫氏です。テレビでその生活ぶりを拝見しましたが、幾多の会社の社長、会長を歴任し経済団体連合会第4代会長を歴任された逸材とも思えない質素な生活に感心させられました。

楷書 行書 草書

269. [][ケン][か-ねる][画数:10画][部首:八]

『才徳備』

 「才色兼備」と言う言葉は聞き覚えがあります。大体は女性を言うのでしょうが、そんな人はモテるのでしょうね。
 「才徳兼備」この言葉に合うような人になりたいと思いますが、難しいでしょうね。
 ただ、才色は無理にしても、才徳は努力次第では、希望を持てるかも。なんてね。
 しかし、これも今からでは遅いかも知れません。智恵は知識とは違いますし、人徳も自分で決められるものではないので、やはり諦めた方が気が休まるような。
 いや、これは自分の事ですよ。可能性のある人は、努力して下さい。特に若い人はこれからだと思います。

楷書 行書 草書

270. [][ケン][つるぎ][画数:10画][部首:刀]

『舌のは命を絶つ』

 言葉に関しては、後悔すること山の如し、と思う毎日でした。では、現在はと言うと、殆ど人と話す機会がないので、後悔することもありません。
 特に20代、少しは世の中の事を知ったつもりの、30代40代でも、毎日が反省の日々であったと思います。
 それでも何とか古希を迎えて現在に至ります。
 軽率な発言をしていては、命取りになる事もありますので、用心しましょう。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の266.~270.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【傑】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  2. 【肩】肉部(にくぶ)・ニク・にくづき
  3. 【倹】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  4. 【兼】八部(はちぶ)・ハチ・はちがしら
  5. 【剣】刀部(とうぶ)・かたな・りっとう

 ・・・・つづく。