中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
21. [緯][イ][画数:16画][部首:糸]
『経緯』
どう読むかで、意味が違います。一般的には、というより、私は「けいい」と呼んで経度、緯度だけしか浮かびませんでした。
そこで、調べて見ると「いきさつ」と読めるらしいです。ひらがなで書くと意味は簡単です。要するに経過や成り行き、またはいろいろな事情を言うのでしょう。そういえば「けいい」とひらがなで書くと、なんとなくいつも使っている言葉だと思うのですが。
また「たてぬき」とも読めるようです。この場合は縦糸と横糸の事を言うようです。またこの場合は縦と横の方向を表わす場合があるという事です。
一つ勉強になりました。
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22. [壱][イチ][画数:7画][部首:士]
『壱』
この漢字は、漢数字を改ざんされないために、領収書や契約書の金額、あるいは、証文などに使用される事が多いと思います。
ちなみに、一を壱(壹)、二を弐(貮・貳)、三を(参・參)と書きます。
ただこの場合はあくまでも大字であす。大字とは代用する文字の事で、古くから「一」の文字は中国でも使われていたようです。
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23. [逸][イツ][画数:11画][部首:辵]
『長蛇を逸す』
「遺恨なり十年一剣を磨き、流星光底長蛇を逸す」と詩吟を習っている時に教えてもらいました。
頼山陽の詩『不識庵の機山を撃つの図に題す』にあります。頼山陽は江戸後期の儒学者・歴史家・漢詩人ですが、この詩は上杉謙信と武田信玄の川中島の合戦をうたったものとされています。
なんと、生まれは大阪(大坂)だとか、と言っても関係はありません。
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24. [芋][いも][画数:6画][部首:艸]
『さつま芋』
やはりここは、芋でしょう。それも大変お世話になっているサツマイモを書かない分けにいきません。
もちろん今朝もサツマイモを焼いて食べました。
効能は何度もこのブログで書いていますが、物心ついたころから腸が弱く、65歳をすぎるまで約60年間も油断の出来ないお尻の状態を、解決してくれたのが、さつまい芋。ビオフェルミンもヨーグルトも他の腸の薬をも凌ぐ効果がありました。
毎日食べてると、やっぱり飽きますが、そんな時はバターを少し塗ります。しかし、ほとんど何も付けずに食べます。量も大体で、拳こぶしの半分くらいです。
さつま芋は自然の産物ですから、美味しい物とまずい物があるのが残念です。「栗より美味しい十三里」と言うほどのさつま芋がある事も知りました。
ちなみに、江戸の焼き芋屋さんが屋号を十三里とし、「栗〈九里〉より〈四里〉うまい十三里」という洒落が受けて商売繁盛したそうです。
話はそれましたが、私の勝手な思い込みかも知れませんが、6月のさつま芋は、トラウマなのかまずい印象しかありません。その年にたまたままずかったのかも知れませんが。今では6月になると憂鬱です。
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25. [咽][イン][画数:9画][部首:口]
『咽喉之地』
どうしても通らないとならない重要な事を、こんな言葉で言うのですね。
なるほど喉は息をするにも、食べ物を食べるにも絶対に避ける事の出来ない所ですね。
確かに物事には重要な場所が存在します。人間の身体も腰と言う要が無くては成り立ちません。
いつも感心するのですが、漢字から学ぶところは数多くあります。
昔の中国は凄かったと思います。ただ、中国と言っても時代によって国自体が変わっていますから、どの時代の中国を日本は手本にしたのでしょう。
しかも、漢字は3500年も前に作られたとされていますから、その時代を中国と言う名前で一括りにしても良いのかと思っています。
楷書(三国六朝時代)を除いては殆どの書体が漢代に出来ていると云われていますから、漢の影響と考える方が解りやすいかも知れません。
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