学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part61

 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

61.[][シ][ ジ][つか-える][画数:5画][部首:亻]
いては事を損じる』
 特に急いでいる時や、慌てている時ほど、一呼吸おいて物事をするようにしています。

楷書 行書 草書

62.[][シ][し-ぬ][画数:6画][部首:歹]
に物狂い』
 一生懸命に通じる所がありますが、少し私は趣が違うように感じています。「死に物狂い」は、我を忘れて、と思いますが、「一生懸命」は、その中にも周りを見通せる余裕がある方が効果があると思っています。

楷書 行書 草書

63.[使][シ][つか-う][画数:8画][部首:亻]
『言葉は心の使い』
 最近は特に、マスコミやコメンテーターはもとより、議員の人などの言葉を聞いていると、言葉の大切さを感じます。言葉を生業にしているアナウンサーや落語家の発する言葉に疑問符を感じるのは私だけなのでしょうか。

楷書 行書 草書

64.[][シ][はじ-める][はじ-まる][画数:8画][部首:女]
『礼にまり礼に終わる』
 武道を志す人は、特に気を付けないとならないと思います。

楷書 行書 草書

65.[][シ][ゆび][さ-す][画数:9画][部首:扌]
『食が動く

 「〔ていの公子宋が自分の食指の動いたのを見て御馳走にありつけると言った「左氏伝宣公四年」の故事による〕
食欲が起こる。興味・関心をもつ。してみたい気持ちが起こる。また、手に入れたくなる。食指を動かす。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の61.~65.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【仕】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  2. 【死】歹部(がつぶ)・ガツ・がつへん・かばねへん・しにがまえ・いちたへん
  3. 【使】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  4. 【始】女部(じょぶ)・おんな・おんなへん
  5. 【指】手部(しゅぶ)・て・てへん

 ・・・・つづく。