学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part81

 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

161.[][ヒョウ][こおり][ひ][画数:5画][部首:水]

は水より出でて水より寒し』

 違った言い方に「青は藍より出でて藍より青し」がありますが、元の物を越えて優れたものになる意味で使います。
 通常は弟子が師匠よりまさる場合に言います。案外そんなものかも知れません。私は自分の先生よりまさるとは、一生思いませんが。

楷書 行書 草書

162.[][ヒョウ][おもて][あらわ-す][あらわ-れる][画数:8画][部首:衣]

『一枚の紙にも裏

 簡単に見えても物事は複雑であるという事を言った言葉です。
 見た目だけで判断すると良くない事は、空手道をやっていますと、特に注意する必要があると思います。

楷書 行書 草書

163.[秒][ビョウ][画数:9画][部首:禾]

閏秒うるうびょう

 閏年は聞きますが、こんな事もあるのですね。国立天文台では、「1972年にうるう秒による調整が開始されて以来、2014年末までに25回のうるう秒(いずれも挿入)が実施されました。将来のうるう秒実施時期については、地球の自転速度の変化を長期にわたって予測することができないため、知ることができません。」と言っています。

楷書 行書 草書

164.[][ビョウ][ ヘイ][や-む][やまい][画数:10画][部首:疒]

『用心は臆にせよ』

 「用心はし過ぎるということはない。臆病なくらいに用心せよということ。」【出典:ことわざ辞典ONLINE.】
 確かに用心はし過ぎ程度が良いとは思います。しかし、場合によっては、用心しながらも覚悟を決めなければならない時もあります。
 空手道の場合は、この連続が瞬時の内に変化します。この変化に対応するには稽古以外にありません。

楷書 行書 草書

165.[][ヒン][しな][画数:9画][部首:口]

『言葉多きは少なし』

 自分の事を言われているようです。確かにそう思います。しかし、今でも言葉足らずよりも良いと考えています。相手に誤解を与えない方法で、相手に自分の意志を伝えた方が良いのではないでしょうか。
 やはり、品がないと言われてしまいそうです。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の161.~165.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【氷】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  2. 【表】衣部(いぶ)・ころも・ころもへん
  3. 【秒】禾部(かぶ)・いね・いねへん・のぎ・のぎへん
  4. 【病】疒部(だくぶ)・やまいだれ
  5. 【品】口部(こうぶ)・くち・くちへん

 ・・・・つづく。