学校で習う漢字三体字典【小学五年生編】Part149

 小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

101. [][ショウ][まね-く][画数:8画][部首:扌]

致』

 オリンピック招致は、来年東京に決定しています。そして、2025年には大阪に国際万国博覧会を招致される事が決まりました。
 大変なお金が動くようです。出来れば不正のないように願います。

楷書 行書 草書

102. [][ショウ][画数:12画][部首:言]

『論より拠』

 「百聞は一見に如かず」と同じように、幾ら理論上正しいとされていても、実際に証拠があると、理論も覆される事があります。
 しかし、悪だくみに長けている人は、証拠さえも捏造するのかも知れません。ドラマの見過ぎ・・・・。

楷書 行書 草書

103. [][ショウ][ゾウ][画数:12画][部首:豕]

『竜之力』

 他の生物と比べた時、圧倒的な力を有する物の例えとして、竜や象を考えたのでしょう。この言葉は仏教用語として賢者や徳の高い僧侶を言う時に譬えたのだと思います。

楷書 行書 草書

104. [][ショウ][画数:15画][部首:貝]

『信必罰』

 これは、理論上は確かに、功績のあった者を褒め称え、悪い事をした時は、罰すれば組織の志気も上がると思います。
 しかし、実際は、そう簡単にはいかないのが、現状だと思います。

 なぜと思われるかも分かりませんが、表彰された者が、その事を誇りに思い増々励んでくれれば良いのですが、天狗になってしまう人もいます。反って悪い影響を与えてしまいます。
 また評価と言うのは難しく、自分の方が優っているのに表彰されなかった事を逆恨みする人もいます。

 罰も同じように、逆恨みする人がいる事を忘れないようにしないと、もっと悪い事を考えてしまうかも知れません。
 本当に人を評価すると言う事は、難しいと感じています。

楷書 行書 草書

105. [][ジョウ][画数:7画][部首:木]

『金科玉

 今では使われていないのかも知れませんが、戦争中は教育勅語が金科玉条のように扱われていた時代があります。その名残か、今でも組織の上の者の言う事を絶対視する傾向は、今でも変わりありません。
 確かに憲法など国民の規律については、ある意味では絶対に正しいと思わないと守れないかも知れません。
 しかし、世の中に絶対正しいと言えるもの等存在しないと思います。
 ただ、これもほとんどの場合は、信念があって大切に扱い従っているとは限りません。自己保身の為に従っている場合が多いと思います。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学五年生の文字の101.~105.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【招】手部(しゅぶ)・て・てへん
  2. 【証】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  3. 【象】豕部(しぶ)・いのこ・いのこへん・ぶた
  4. 【賞】貝部(ばいぶ)・かい・かいへん・こがい
  5. 【条】木部(もくぶ)・き・きへん

 ・・・・つづく。