小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
186. [綿][メン][わた][画数:14画][部首:糸]
『真綿に針を包む』
内剛外柔と言う言葉がありますが、これは心に強い信念と情熱が隠されてはいても、人あたりは柔和で人から頼られる人材であると思います。
しかし、この「真綿に針を包む」の場合は、外側は同じように見えますが、底意地の悪い性格が隠れていて、用心べき人だと思っています。
案外世渡り上手な人は、そんな人かも知れません。
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187. [輸][ユ][画数:16画][部首:車]
『輸攻墨守』
ここでは、「輸」と「墨」が人の名前である事を知る事から読み解かなければならないと思います。『「輸」は、中国春秋時代の魯ろの国の公輸盤のこと。魯班(魯般)とも呼ばれ、名工とされる。「墨」は、墨翟(墨子)のこと。』。【出典:四字熟語事典 学研.】
また、その意味は「中国春秋時代、城に攻め込むために天まで届く梯を作ったという名工の公輸盤が、楚のために宋に攻め入ると聞いた墨翟は、楚に行って公輸盤と会い、その場で机上戦をいどみ、攻めあぐねた公輸盤が、実際に戦う気持ちを失い、あきらめたという。」【出典:四字熟語事典 学研.】
この場合は万策尽きるまで知恵を絞ると言う事ですが、さて、机上論で実際の戦いの結果を判断できるのでしょうか。もちろん、負けると判って戦うのも愚の骨頂だと思うのですが。
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188. [余][ヨ][あま-る][あま-す][画数:7画][部首:人]
『窮余の一策』
「窮鼠猫を噛む」と言う言葉もありますが、苦し紛れの一策も、窮余であるからこそ、いい知恵が出る場合もあります。
しかし、これは日ごろの修練が顕在するのであって、何もしていないと実現しないと思います。これは空手道を通した私の見方です。
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189. [容][ヨウ][画数:10画][部首:宀]
『間髪を容れず』
「かん はつをいれず」と読むのが正しいと思います。瞬時にと言う意味で、空手道でもよく使います。その僅かの時間にも間がありますが、その間に髪の毛程の隙間も生じさせないと言う意味で使います。
しかし、最近は誤用が一般的になり、辞書にも「かんぱつ」が載せられているものもあるとか。どうも「間髪」と「間、髪を容れず」の違いもあるかも知れません。
現在どう使われているかを重要視する言語学者もいるのかも知れませんが、私は言語を専門にしていない人達が間違って使っているものを、沢山の人が使っているからと言って正しいと考えるのには賛同しかねます。
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190. [略][リャク][画数:11画][部首:田]
『雄材大略』
「すぐれた才能と、遠大な計画。とびぬけた才覚があり、立てる計略もすぐれていること。中国前漢の武帝を班固が評したことば。」【出典:四字熟語事典 学研.】
そんな逸材が国師となる事があれば、政治も良い方向に向かうと思います。
才能が無い私などは、そんな傑出した人が世に出るのを只管まつだけですが。
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