小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
181. [暴][ボウ][ バク][あば-く][あば-れる][画数:15画][部首:日]
『暴言多罪』
前に「妄評多罪」と言う言葉を取り上げましたが、これもまた同じで、暴言を吐いた事を後で謝る事ですが、手紙の末尾に記す言葉として多罪と言うのがあります。
随分日にちが経ってから、非礼を詫びるとかなら分かるような気もしますが、手紙で散々暴言を吐いて、その手紙の末尾に「多罪」と書いて謝っても。後の祭りだと思うのですが、それが礼儀と言うのも合点が行きません。
謝る必要がある事を書いたのなら、初めから書かなければ良いのにと思います。
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182. [脈][ミャク][画数:10画][部首:月]
『気脈を通じる』
簡単に言うと意志の疎通を密にしておくと言う事ですね。何か一緒に計画して実行する場合は綿密に話し合い、気持ちを一つにしておかないと、失敗の原因になります。
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183. [務][ム][つと-める][つと-まる][画数:11画][部首:力]
『開物成務』
辞書を引いてもなかなか理解するのに時間がかかりました。
辞書によると「万物を開発してあらゆる事業を完成させること。また、人々の知識を開いて世の中の事業を成就させること。人間や禽獣に至るまで、閉じふさがり通じないものを開き、それぞれの事物の当然の職務や事業を成就し完遂させる意から。もと易の目的を述べた語。」。
この「易の目的」に着眼して見ました。ようするに、本来あるべき姿、あるべき知恵を出して、物事にあたると言う意味だと思います。
私の造語ですが、「髓心」にも書きましたが、人間はもっと知恵を働かせることが出来ると思っています。それを「我」と言う「心」が邪魔をして、本来の心を閉ざしてしまう働きをしてしまっています。
それで本来の知恵を出して物事に当たれば、成就することが出来ると言った意味に解釈しました。
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184. [夢][ム][ゆめ][画数:13画][部首:夕]
『夢のまた夢』
豊臣秀吉の辞世の句として知られています「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」、あるいは、平家物語、祗王(その17)の最後に「つくづく物を案ずるに、娑婆の栄華は夢の夢、楽しみ栄えて何かせん」と昔から人生の儚さを考えるのが世の常かも知れません。
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185. [迷][メイ][まよ-う][画数:9画][部首:辶]
『頑迷固陋』
歳を経て、こうはなりたくないと思いながら、すでに古希を過ぎてしまいました。自分の事はなかなか分からないのですが、自分では若い時よりも人の言う事に耳を傾けられるようになったと思うのですが、それでも自分がそう思っているだけかも知れません。
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