小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
121. [宅][タク][画数:6画][部首:宀]
『火宅之境』
「火宅の人」と言う檀一雄著作の小説で、名前だけは聞いたことがあります。
映画にもなった小説ですが、内容は知りません。
ただ、この『火宅之境』の四文字熟語から想像すると、放蕩の限りを尽くし、自由奔放に生きた人が主人公だったと思います。
ちなみに、「火宅」と言うのは仏教用語で「三界に平安のないことを火事にあった家にたとえた語。苦に満ちた世界としてのこの世。現世。娑婆。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】だそうです。
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122. [担][タン][かつ-ぐ][にな-う][画数:8画][部首:扌]
『駕籠にに乗る人担ぐ人 そのまた草鞋を作る人』
若い頃は、この言葉を聞いて、同じなら駕籠に乗る人が良いな、と単純に思っていました。
しかし、年を追うごとに、また社会生活に馴れるにしたがって、色々な仕事に就く人がいないと、社会が成り立たないと思うようになりました。
その頃に「職業に貴賎なし」と言う事も何となく理解できたと思います。
どんな職業かより、自分がやりたい事を生業に出来れば幸せだとも思います。しかし、生業にすると、責任がついて回りますから、好きな事を持続できるか疑問です。
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123. [探][タン][さぐ-る][さが-す][画数:11画][部首:扌]
『置かぬ棚をも探せ』
確かに探し物をしている時、思わぬところから見つかる場合があります。
例えば、眼鏡など、探すと自分の頭の上に上げていた、なんて事があります。
ただこの『置かぬ棚をも探せ』と言う諺、もう少し深い意味があるようです。
「念には念を入れて探せということ。絶対に置いたはずのない棚でも念のために探してみよという意から。」【出典:ことわざ辞典ONLINE.】。
中らずと雖も遠からず、のような気がします。
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124. [誕][タン][画数:15画][部首:言]
『虚誕妄説』
世の中は、そんな根拠の無い言葉が、横行しているような気がしています。
また、その根拠も時代によって変わるようなので、何を信じてよいのか迷ってしまう事もあります。
しかし、それも次第に慣らされて、あまり気にしなくなってしまうのは、私だけなのでしょうか。
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125. [段][タン][画数:9画][部首:殳]
『段位』
何かを習得する時に、その習得度を知るため、あるいは、その習得度に達するために、目標を定める方が何かと便利だと思います。
空手道の場合、現在では公益財団法人全日本空手道連盟によって加入団体の統一した昇段審査を行い、免状を発行しています。
まだ統一した昇段審査が行われていない時、その基準を決めるための模擬審査に参加した事がありました。確か、昭和40年代の後半に日大講堂、別名旧国技館で行われたと記憶しています。
その時は、同じ段位でもかなりの実力の差があり、統一した昇段審査によって平均化されたように思います。
それでも、現在では各国で段位制度があり、その国によって様々になっていると聞きます。
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