小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
31. [筋][キン][すじ][画数:12画][部首:竹]
『筋骨隆々』
大相撲で力士を見ていると、カド番大関の栃ノ心や、亡くなった横綱千代の富士、幕内力士では松鳳山や琴恵光なども肩の筋肉が発達しているように思えます。
ただ、筋肉が立派でも勝敗には直接関係なさそうに見えます。
私は昔から不思議に思っているのは、タイ式ボクシングの人達です。私の目から見てとても強そうな身体つきには見えないのですが、それでも結構強い選手がいました。
筋肉の断面積が増えるほど、最大筋力もアップすると言うのが常識ですが、それでも実際に重い物を上げられるかと言うと、上げようとする脳の働きがなければ、ただ筋肉が大きいだけになってしまいます。
空手道でも筋骨隆々の人が必ずしも強いとは言えないのは、もちろん技術も必要ですが、脳から発信される命令が筋肉に伝わるような稽古が必要と思っています。
空手道においてはスピードが大きな要素となりますが、そのスピードを自分の持つ最大限まで上げるためには、記憶が重要と考えています。ようするに、スピードを体験し、脳に最大のスピードを覚えさせる事だと思います。
ただ、記憶したスピードや力に耐えられる筋肉は常に鍛えておかなければ、筋肉の損傷を招きます。それはあたかも火事場の馬鹿力と呼ばれるような命令を、脳は発信することが出来るからです。
楷書 | 行書 | 草書 |
32. [系][ケイ][画数:7画][部首:糸]
『乞食の系図話』
乞食でなくても、生まれ育ちを自慢する人はいますね。本当に生まれ育ちの良い人は、そんな事を吹聴しなくても、自然に立ち振る舞いに現れると思うのですが。
まあ、一つの愚痴とでも捉えて置く事にしましょう。
楷書 | 行書 | 草書 |
33. [敬][ケイ][うやま-う][画数:12画][部首:攵]
『敬して遠ざく』
敬って遠慮するのではなく、敬遠、あるいは鬱陶しく感じる場合もあるかも知れません。
私は、出世した人には自分から疎遠にしてしまう傾向にあります。ここで言われているように、鬱陶しく思うのではなく、その人の出世の妨げになりたくないと思うからです。
楷書 | 行書 | 草書 |
34. [警][ケイ][画数:19画][部首:言]
『円木警枕』
面白い四文字熟語を見付けました。丸く転がりやすい木を枕にする事で、深く眠ってしまわないと言う意味だそうです。
やっぱり勉強のできる人は、そんな努力をしているのですね。寸暇を惜しんで稽古はしましたが、勉強はと言うと、聞いただけで寝てしまいます。たとえ枕が丸太であろうと・・・・。
楷書 | 行書 | 草書 |
35. [劇][ゲキ][画数:15画][部首:刂]
『繁劇紛擾』
まあ、こんな言葉は一生の間に見る事も、聞く事も無いと思います。しかし四文字熟語にはあるのですね。
意味はそんなに難しくはありません。「多忙を極めて、混乱すること。」【出典:四字熟語事典ONLINE.】
それなら、「余りの忙しさに混乱している」とでも言えば済むのにと思います。
しかし、時代によってはこんな四文字熟語が適当な言葉だったのでしょう。
候文が当たり前の時代が、私の知る限りでは、つい最近まで身近にあったのですから。
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