学校で習う漢字三体字典【小学六年生編】Part169

 小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。

 理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。

 例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。

6. [][エイ][うつ-る][うつ-す][は-える][画数:9画][部首:日]

孫康そんこうえいせつ

 「孫康」と言うのは人の名前だそうです。そして夜に雪明りで勉強したと、私達の年代には、卒業式に歌った「蛍の光」のようです。
 「蛍の光」は日本の唱歌ですが、もとはスコットランド民謡です。もちろん「蛍の光」の作詞は稲垣千頴と言う日本の国学者でもある人ですが、国が違っても勉強する人は、苦境を乗り越えて勉強するのですね。頭が下がります 。

楷書 行書 草書

7. [延][エン][の-びる][の-べる][の-ばす][画数:8画][部首:廴]

『今日できることを明日まで延ばすな』

 本当にそうですね。でも、なんだかんだ理由をつけて、延ばしてしまうのが常です。
 最近はブログに追われるので、お陰様と言うか、お習字は何とか毎日の分は欠かさないで実行できています。
 しかし、自分の部屋の掃除はついサボリがちになります。
 一昨日なんか、2年間ためていた国民健康保険高額療養申請手続きを済ましてきました。今年から自動で振り込まれるようになったそうです。その手続きもしてきました。

楷書 行書 草書

8. [沿][エン][そ-う][画数:8画][部首:水]

『沿革』

 学校の沿革とか、会社の沿革とパンフレットなどで目にすると思います。私は変遷の方がよく解かります。
 髓心会の沿革は、まず、日本空手道致道会の大阪への足掛かりとして、斬り込み隊長を命じられ、大阪八剣会を興し、次に日本空手道致道会大阪市本部致道館、日本空手道致道会致道館三好道場、そして日本空手道致道会髓心会と名称を幾度も替え、現在は日本空手道髓心会となっています。

楷書 行書 草書

9. [][オン][画数:10画][部首:心]

『怨みほどを思え』

 人は憎しみや怨みはなかなか忘れる事が出来ません。しかも、その時の感情までいつまでもついて回ります。
 この言葉のように、恩に対してこそ、いつまでも忘れずにいたいものです。

楷書 行書 草書

10. [][ガ][われ][わ][画数:7画][部首:戈]

利亡者』

 語源由来辞典では、当て字とありますが、仏教用語にも「我利我利」と言う言葉が同じ意味で書かれています。
 どちらが正しいのかは分かりません。
 私などは、「ガリガリ君」と言うキャンディーかと思ってしまいます。
 語源由来辞典の説明では、「「ガリガリ」は、硬い物をかみ砕いたりする時などに発する音で、むさぼるように貪欲なことを連想させ、自分の利益やよく剛のために物事に打ち込む様子を表す。」と書かれています。
 アイスキャンディーも硬いですから、噛むときにガリガリ音がします。そんなにむさぼるようには食べませんが、「ガリガリ君」の名前もここから付けたのでしょうか。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いています。初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学六年生の文字の6.~10.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【映】・日部(にちぶ)・ひ・にち・ひへん・にちへん
  2. 【延】・廴部(いんぶ)・えんにょう・えんにゅう・いんにょう
  3. 【沿】・水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  4. 【恩】・心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  5. 【我】・戈部(かぶ)・ほこ・ほこづくり・ほこがまえ・たすき・かのほこ

 ・・・・つづく。