今日の文字は『酒宴』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第百七十五段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
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酒宴
☆中華屋さん風の玉子スープ どーでしょうか!?
- 用意する物 (1人分) 1人分
(1)水 250cc
(2)ガラスープスープの素(youki)【 1/2】
(3)しょうゆ 【少々】
(4)塩【 一つまみ】
(5)こしょう 【一つまみ程度】
(6)卵 【半分】
◎水溶き片栗粉
(1)片栗粉 【小さじ1杯】
(2)水 【小さじ1杯】
- 作り方
(1)鍋に、お湯を沸かし、ガラスープ、しょうゆ、塩、こしょうを入れて味見をする。
(2)鍋の中をお玉などでかき混ぜながら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
(3)小さいボールなどに卵を割り入れて、お箸で溶く。
(4)強火にかけた鍋の中をお箸でくるくるかき回しながら、溶いた卵を少しずつ鍋に入れる。
(5)溶いた卵を全部入れてからも、10回くらいお箸で鍋をかき回してから、すぐに火を止める。
※味が薄い場合はガラスープの素を少し足すと良いでしょう。
☆玉子が半分だと残りますから、1個使って2人前作る方が経済的です。その場合分量は倍です。
さぁ、今日の現代文は、長くてとっても時間がかかりました。
徒然草 第百七十五段 〔原文〕
世には心得ぬ事の多きなり。友あるごとには、まづ酒をすゝめて、強ひ飮ませたるを興とする事、いかなる故とも心得ず。飮む人の顔、いと堪へ難げに眉をひそめ、人目をはかりて捨てんとし、遁げむとするを、捕へて、引き留めて、すゞろに飮ませつれば、うるはしき人も、忽ちに狂人となりてをこがましく、息災なる人も、目の前に大事の病者となりて、前後も知らず倒れふす。祝ふべき日などは、あさましかりぬべし。あくる日まで頭 痛く、物食はずによび臥し、生を隔てたるやうにして、昨日のこと覺えず、公・私の大事を缺きて、煩ひとなる。人をしてかゝる目を見すること、慈悲もなく、禮儀にもそむけり。かく辛き目にあひたらむ人、ねたく、口惜しと思はざらんや。他の國にかゝる習ひあなりと、これらになき人事にて傳へ聞きたらんは、あやしく不思議に覺えぬべし。
人の上にて見たるだに、心憂し。思ひ入りたるさまに、心にくしと見し人も、思ふ所なく笑ひのゝしり、詞多く、烏帽子ゆがみ、紐はづし、脛高くかゝげて、用意なき気色、日頃の人とも覺えず。女は額髪はれらかに掻きやり、まばゆからず、顔うちさゝげてうち笑ひ、杯持てる手に取りつき、よからぬ人は、肴とりて口にさしあて、みづからも食ひたる、様あし。聲の限り出して、おのおの謠ひ舞ひ、年老いたる法師召し出されて、黑く穢き身を肩ぬぎて、目もあてられずすぢりたるを、興じ見る人さへ。うとましく憎し。或はまた、我が身いみじき事ども、傍痛くいひ聞かせ、あるは醉ひ泣きし、下ざまの人は、罵り合ひ、諍ひて、淺ましく恐ろし。恥ぢがましく、心憂き事のみありて、はては許さぬ物どもおし取りて、縁より落ち、馬・車より落ちてあやまちしつ。物にも乘らぬ際は、大路をよろぼひ行きて、築地・門の下などに向きて、えもいはぬ事ども し散らし、年老い、袈裟かけたる法師の、小童の肩を押へて、聞えぬ事ども言ひつゝ、よろめきたる、いとかはゆし。
かゝる事をしても、この世も後の世も益あるべき業ならば如何はせん。この世にては過ち多く、財を失ひ、病をまうく。百藥の長とはいへど、萬の病は酒よりこそ起れ。憂へを忘るといへど、醉ひたる人ぞ、過ぎにし憂さをも思ひ出でて泣くめる。後の世は、人の智惠を失ひ、善根を燒く事火の如くして、惡を増し、萬の戒を破りて、地獄に墮つべし。「酒をとりて人に飮ませたる人、五百生が間、手なき者に生る」とこそ、佛は説き給ふなれ。
かく疎ましと思ふものなれど、おのづから捨て難き折もあるべし。月の夜、雪の朝、花のもとにても、心のどかに物語して、杯いだしたる、萬の興を添ふるわざなり。つれづれなる日、思ひの外に友の入り來て、取り行ひたるも、心慰む。なれなれしからぬあたりの御簾のうちより、御果物、御酒など、よきやうなるけはひしてさし出されたる、いとよし。冬、せばき所にて、火にて物煎りなどして、隔てなきどちさし向ひて、多く飮みたる、いとをかし。旅の假屋、野山などにて、「御肴何」などいひて、芝の上にて飮みたるもをかし。いたういたむ人の、強ひられて少し飮みたるも、いとよし。よき人の、とりわきて、「今一つ、上すくなし」など、のたまはせたるも嬉し。近づかまほしき人の、上戸にて、ひしひしと馴れぬる、また嬉し。
さはいへど、上戸はをかしく罪許さるゝものなり。醉ひくたびれて朝寐したる所を、主人の引きあけたるに、惑ひて、ほれたる顔ながら、細き髻さしいだし、物も着あへず抱き持ち、引きしろひて逃ぐる、かいどり姿のうしろ手、毛おひたる細脛のほど、をかしく、つきづきし。