今日の文字は『由来』です。書体は草書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第二百十四段』を読んで見て、感じた文字です。
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由来
☆『辺野古埋め立て「反対」有権者4分の1超え確実 県民投票 玉城知事、首相と米国大統領に結果通知へ』
(琉球新報社 2019/02/24 20:00)
「名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票が24日行われ、午後8時に締め切られた。
琉球新報社が共同通信社、沖縄タイムス社と合同で実施した出口調査の集計結果や県が発表した投票率の推移などから、埋め立て「反対」の得票が県民投票条例で知事が「結果を尊重」し、首相と米国大統領への通知を義務付けた全投票資格者数(有権者数)の4分の1に当たる約29万票を上回ることが確実となった。
県民投票に法的拘束力はないが、辺野古新基地建設を進める日米両政府が今後、民主主義の手段で示された県民の意思にどう対応するかが焦点となる。
1996年に日米両政府が米軍普天間飛行場の返還に合意してから23年、県民は知事選など県内の主要選挙に加え、移設の賛否だけを直接問う県民投票で辺野古移設に反対する明確な意思を示した。
今回の県民投票は、一橋大大学院生の元山仁士郎氏を代表とする「辺野古」県民投票の会が約9万3千筆の署名を集めて昨年9月、県に県民投票条例の直接請求を行った。県議会は昨年10月、条例案を可決したが、市議会で県民投票経費の予算案が否決された沖縄市や宜野湾市などの5市長が選択肢への不満を示すなどして予算の原案執行を拒否した。
その後、全県実施の声に押された県議会が賛否2択から3択に改正した条例案を賛成多数で可決、5市長は実施に転じた。【琉球新報電子版】」
沖縄に米軍基地がある問題について、議論すべき余地はあるのかも知れません。ですから、辺野古への移設がベターなのかどうかは、判断が難しいのかも知れません。
しかし、鳩山由紀夫元首相の「県外」発言により、日本と米国との間で長年に渡る協議の結果、ほぼ確定していた辺野古への移設問題を白紙に戻してしまった経緯を忘れてはならないと思います。
確かに県民の意志は大切にしなければならないとは思います。しかし、法治国家である日本が、国として決定した事を、地域の行政が覆す事が出来るとなると、政治の在り方そのものを見直さなければなりません。
私は、まず国会で議論して決めた事は、地域の行政は従うべきだと思う方です。でなければ、国会では何も決める事が出来なくなります。であれば、国会は無用の長物に過ぎません。
もちろん、今回の県民投票が法的な力を持つものではないと思いますが、少なくとも国の指導力が確実に減退してしまうと思います。
この基地問題だけではなく、国の施設が建築されるときにも同じような、住民運動が盛んになりました。そんな、もの言える国民に成長したのかも知れません。
であれば、国民は、やみくもに個人的な利害関係で反対するのではなく、他の国民が納得できるような反対の意見をまとめ、そして代替案を示す必要があると思います。
しかし、代替案を示す事ができるためにも、政治の在り方を根底から再構築しないと、ますます混乱すると思うのですが。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第二百十四段 〔原文〕
想夫戀といふ樂は、女、男を戀ふる故の名にはあらず。もとは相府蓮、文字のかよへるなり。晉の王儉、大臣として、家に蓮を植ゑて愛せしときの樂なり。これより大臣を蓮府といふ。
廻忽も廻鶻なり。廻鶻國とて夷の強き國あり。その夷、漢に伏して後にきたりて、己が國の樂を奏せしなり。