文武両道のために・・・・『徒然草』を読んで見る。【229】

 今日の文字は『発端ほったん』です。書体は行書です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第二百二十八段』を読んで見て、感じた文字です。

原文 現代文を見る 発端

 

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☆『高須院長、宮川紗江へ反省文を提出させた体操協会へ「この処分がパワハラだと感じます」』
(スポーツ報知/報知新聞社 2019/03/10 08:05)

 「高須クリニックの高須克弥院長(74)が10日までに、自身のツイッターを更新。高須クリニックがスポンサーとして契約した体操女子で16年リオ五輪代表の宮川紗江(19)=高須クリニック=が日本体操協会から塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(71)からパワハラを受けたと主張した問題で、宮川に反省文の提出を求めることを決めたことへ見解を示した。

 高須院長は、反省文提出について「パワハラって・・・受けたと感じたのがパワハラでしょ?万が一それが間違いだとしても反省文書く必要のあるのは加害者側ではないかな?僕の認識が間違ってるのかな?」と指摘した。

 さらに連続ツイートし「僕はこの処分がパワハラだと感じます」と断じた。再びツイートを更新し「宮川選手の力になりたいです。僕は宮川選手の味方を増やしたいです。支援するだけです。争いません」と思いをつづっていた。

 体操協会は9日に都内で理事会を開き、第三者委員会の報告で名前が挙がった5人の関係者を調査した特別調査委員会の提案を承認。宮川の反省文はすでに自主的に提出されているという。

 塚原夫妻については現職の任期満了による退任の意向を示していることなどを「処分相当」と判断した。また、昨年8月に「(当時)18歳の少女がうそをつくとは思わない」と発言した具志堅幸司副会長と、協会会員でもある池谷幸雄氏は一連の発言などが公正さを欠くとして会長厳重注意とし、池谷氏には誓約書の提出を求める。」

 日本体操協会だけの問題ではなく、組織の在り方が問われているのではないでしょうか。

 高須克弥院長「パワハラって・・・受けたと感じたのがパワハラでしょ?」と、言われています。しかし、それでは一方的だと感じています。

 被害者側からの感情がすべて正しいのであれば、あまりにも、個人差があり過ぎます。

 この場合は分かりませんが、99%の人が、ハラスメントと感じない事柄であっても、1%の人がハラスメントと感じた事でも、やはりハラスメントと言えるのでしょうか。

 厚生労働省が職場のパワーハラスメントについて定義してます。「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と書かれています。(出典:厚生労働省ホームページ)

 今回の日本体操協会の対処の仕方には、疑問点があると思うのですが、それは、被害者側にも加害者と言われている人にも、また、国も、国民も、ハラスメントについて認識に違いがあり過ぎるのが現状ではないでしょうか。

 一番の問題は、ハラスメントが記者会見により、まだその容疑が確定する前に、加害者に非が全面的にあるかのように、報道されてしまう事に問題があると思います。

 たとえ、1%であっても100%の人がハラスメントと感じた場合にでも、それを法に照らして検証するべきものであって、報道や個人が決定すべきものではないと、感じています。それが法治国家のあるべき姿だと思っています。

 また、名誉棄損や傷害などといった刑法上の問題とは区別するべきだとも思っています。

 ここでは、パワハラという事よりも、ハラスメントの整備をした方が良いと云う思いで書いて見ました。 
 
 さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。

 
徒然草 第二百二十八段 〔原文〕

 千本の釋迦念佛は、文永のころ、如輪上人、これを始められけり。

 

『現代文』

『千本釈迦堂の釈迦念仏は、文永のころ、如輪上人が、これを始められたということである。』

 

 

『発端』

 ここのところ、最初、根源、そして発端と、文章をイメージして漢字を選んで来ましたが、すべてものの起源について、兼好法師が誰かに聞いたか、それとも当時あった書物に記載されていたか、あるいは世間の噂話として定着していたのか、そんな話題が続いています。

 今回も、釈迦念仏と言う言葉を辞書で引いて見ました。

 「(1) 京都市上京区の引接いんじよう寺(千本閻魔えんま堂)で、5月に数日または約20日間行われる念仏法会ほうえ。閻魔堂大念仏。

(2)京都市上京区の大報恩寺(千本釈迦堂)で行われる法会。昔は二月に一週間行われたが、現在は三月中旬に修される。遺教経を講じ、大念仏を修する。大報恩寺遺教経会。千本釈迦念仏。」
(出典:大辞林第三版 三省堂.)

 如輪上人も解りませんので、やはり辞書を引いて見ました。

 「1171-1241 鎌倉時代の僧。承安じょうあん元年生まれ。藤原秀衡ひでひらの孫。出羽でわの人。比叡ひえい山の澄憲から天台をまなび、倶舎くしゃも研究。承久じょうきゅう3年京都千本に大報恩寺を建立。同寺は天台・真言・倶舎三宗兼学の道場となり、千本釈迦堂の通称でしたしまれている。仁治にんじ2年4月29日死去。71歳。号は求法。通称は如輪上人。著作に「論義故実聞書」。」
(出典:デジタル版 日本人名大辞典+Plus 講談社.)

 さて、この情報も何時、誰に、どのような機会に兼好法師が得た情報なのか、書かれていませんので、真意のほどは分かりません。そんなメモ書きでした。