今日も松濤二十訓の中から「構えは初心者に後は自然体」と言う言葉を書いて見ました。
「五輪書」の中にも、この構えに対して記述している部分があります。
「五輪書」から学ぶ、Part-18【水之巻】五方の搆の事[ ]がそれですが、私見では、「構なし」が有効と思っています。そして、武蔵もその中で、「いずれの搆へなりとも、搆へと思はず」(原文)と言っているので、納得できると思います。
初心者に限らず、構えと言うのはその時、その相手によって自然に変わるものと思っていますが、まだ組手を始めた頃は、一応習った通りに構える必要があると思います。でなければ、手の置きどころや立ち方に迷ってしまいます。
ただ、自然体と言う言葉を理解しなければならないと思います。自然体と言うのは構えない分けではなく、構に捉われないと言う事、すなわち、自然に相手に対峙すると言う事だと思います。
昔の映画などを見ていると、やたらと大げさに構えているのを見かけますが、それはそれで、相手を威嚇して相手の隙を誘う意味もあったと思います。
型の中にもそんな部分があるので注意して探してみてください。