今日も松濤二十訓の中から「人の手足を剣と思へ」と言う言葉を書いて見ました。
空手を始めた時から、「人の手足を剣と思へ」と教わってきましたし、私もそう思う様にしていたと思います。
しかし、色々な武術、闘技を研究していく中で、制約、すなわちルールと言うものがある事に気が付きます。
そんな時代であったのでしょう。空手も競技化が進み、今やオリンピックの正式種目として、2021年の東京オリンピックとして実施されました。
空手競技として見た場合、「人の手足を剣と思へ」と言うには少し無理があるような気もしますし、総合格闘技などもやはり「人の手足を剣と思へ」とは考えない方が良さそうです。
また、闘技の技術として、『肉を切らせて骨を断つ』と言う言葉もあるように、技術としてもあるのですから、「人の手足を剣と思へ」と言う言葉も、額面通りに捉えるよりも、そのように思い真剣勝負をする覚悟が必要だと思います。
ただ、あまり固執しすぎると、少し身に触れただけで、気後れしてしまうので、覚悟の心として受け止めた方が良さそうです。