今日も松濤二十訓の中から「先づ自己を知れ而して他を知れ」と言う言葉を書いて見ました。
これは、孫子の兵法第三章「謀攻篇」の中にも『故曰、知彼知己者、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戰必殆。』「故に曰、彼を知り己を知れば、百戦殆うからず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆うし。」があります。
如何に、自分を知る必要があるかを知る事が出来ます。
このブログの中にも自分を見つめる方法を書きました。( )これは、座禅儀を元に座禅をする方法です。よかったら実践してみてください。
案外知っているようで、また、解っているようで解らないのが自分では無いでしょうか。
他にも「4つの窓」と言う自分を知るための方法があります。これは、ジョハリの窓と言う事があります。心理学者のジョセフ・ルフト(Joseph Luft)氏とハリントン・インガム(Harrington Ingham)氏が1955年に考案された概念です。会社内での教育で私もよく使わせてもらいました。
この「ジョハリの窓」は、このブログでも(『徒然草 第百三十四段』)にも、(『徒然草 第百三十段』)、(『論語』【子張篇19-20】)や(『五輪書』【水之巻】身のあたりと云事)にも載せています。
私にとってそれだけ常に忘れてはいけない事だと認識しています。
情報の時代ですから、何もしないでも他の情報は入ってきます。もちろんこれも取捨選択する目を持たなければ、何の役にも立たないどころか、情報に惑わされてしまうでしょう。
戦う相手にしても、情報に踊らされずに正確に認識したいものです。
他に孫子の『故曰、知彼知己者、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戰必殆。』は、宮本武蔵の遺した『五輪書』の(【水之巻】ねばりをかくると云事)、あるいは、(【火之巻】枕をおさゆると云事)また( 【火之巻】景氣を知ると云事)など、何度も載せています。もう一度読んで見てください。