今日の「名言」は、やはり富名腰義珍翁(船越義珍翁)が遺された、松濤二十訓の中にある「空手は湯の如し絶えず熱を与えざれば元の水に還る」を書いて見ました。
松濤二十訓は、空手二十箇条や空手道二十訓、あるいは松濤館二十訓など道場によってさまざまです。
まず、私の経験から考えて見ます。
まだ、体力も気力も充実していた頃には、この言葉がピンと来ませんでした。なぜなら、絶えず熱を与え過ぎていたような気がします。
今で言う、オーバートレーニングになるのかも知れませんが、少し休むと回復していたような気がします。
また、50代では、少し休んでいても、昔取った杵柄と言う感じで、組手をしてもさほど気になる事もありませんでした。
ただ、60代半ばに気が付いたのですが、身体がついてこない事を感じるようになりました。
そして、今はと言うと、正にこの言葉「空手は湯の如し絶えず熱を与えざれば元の水に還る」の通り、絶えず稽古をしないと身体が言う事を聞いてくれません。これは、人によって様々だとは思うのですが。
私の場合まず、柔軟性が無くなったと感じています。そして、呼吸循環機能が著しく低下した事です。
今となっては、絶えずと言うのは的を得た言葉です。まず、3日開けると駄目になります。身体づくりを初めからやり直しです。
とは言っても、全くの素人ではありませんから、要領よく身体づくりは出来るような気がします。
ちなみに、今日の朝は、次のような稽古と言うか、運動をしました。
部位鍛練 電信柱(コンクリート)
- 外手首掛け・掌底突き 100×2
- 内受け・掌底突き 100×2
- 外小手振り受け 200×2
- 下段払い 200×2
- 猿臂 横・縦・後 80×3
- 平拳 200×2
- 背手 200×2
- 親指を中にして平手打ち 200×2
- 手甲 200×2
- 裏拳 200×2
- 正拳突き(外八字立) 200×2
- 正拳突き(前屈立)左右 200×2
- 回し蹴り左右 40×2
- コンクリートの角で手刀打ち 200×2
- コンクリートの角で底掌打ち 200×2
筋の持久力(近くの公園まで徒歩)
- 両足を引いて足裏を合わせる
- 鉄棒を両手で持ち柔道式プッシュアップ 50
- 上足底で上げ下げ 40
- 肩柔軟
- 鉄棒に登り上下 10
- 肩柔軟
- 回し蹴り 20×2
- 回し蹴りの状態で柔軟 40×2
- 前蹴り 20×2
- 垂直スクワット 40
- 蹴上がり半分
- 鉄棒の支柱を使って底掌・底掌・手甲・下段払いを繰り返す
柔軟体操(家に帰って)それぞれ30を数える
- 床に足を投げ出して座って前屈
- 両足を引いて足裏を合わせて前屈
- 片方の足を曲げてその上に体重を掛ける 左右
- 両足を開いて上半身を傾ける
- 両足を開いたまま左に上半身を傾ける 右も
- 両足指を掴んで前に傾ける
- 片側の足を掴み上半身を傾ける 左右
- 両足指を掴んで開く
- 両足を開いて前に 胸を付ける
- 仰臥位で片足の踵を持ち上げる 左右
- 正座の状態で踵を開き前に倒す
- 正座の状態で踵を開く
- 正座の状態で仰臥
- 肩立伏せ 200
後は、アブローラーと言う腹筋を鍛える道具を使う日もあります。ただ、やり方を間違うと腰痛の元になりやすいので気を付けています。
ここで、運動の名前を書いていますが、私が勝手につけているものもありますから、分かりにくいと思いますが、そこは想像して下さい。また、機会があれば、写真か動画を載せたいと思っています。
そして、独自の秘密練習です。これは秘密と言うより、自分の体格やその他今までに身に付いた事で一番適した方法だと思う事を少ししています。時間的と言うより、気が向いた時に少しだけやります。
電柱と公園、そして柔軟体操で大体140分程度です。今年の始めは2時間30分から3時間程でしたが、立木を回し蹴りで練習していて、どうも膝を壊して、治すのに2カ月ほどかかりましたから、今は長くても150分で止めています。
段々と時間的にも短くなって来たようです。しかし、これが「絶えず熱を与えざれば」になると思っています。
なお、日本空手道研修会の創始者、故金城裕先生は、『空手を長年稽古していれば簡単にお湯が水に戻るようなことはない』と言われていたようですが、随分高齢になってもしっかり稽古されていた記憶があります。