実用書写「市・区版」Part-10 2020年7月11日 / zuishin / コメントする 都道府県にある市=792、特別区=23、政令区=175 、合計=990を順を追って書いてます。 今日は北海道の網走市と留萌市です。都道府県と同様、楷書と行書で書きました。 一口メモ 「書道技法講座〈楷書〉九成宮醴泉銘」(余雪曼著)が、「結体三十六法」と「結構八十四法」を基に九成宮碑文の特殊な結構を参酌して四十四に書き表したものを紹介します。 今回は、その12回目です。 【ここで書いてある文字は、九成宮醴泉銘を私が臨書したものです。赤い線は。『書道技法講座〈楷書〉九成宮醴泉銘』を参考に入れています。】 (25) 大成小法 この方法の説明は、大きな方が小さい方を、母親が子供を抱くように、と書いてあります。 「冠」の方は、小さい方が一画目と二画目の部分、「わかんむり」と言われている所でしょう。そして大きな方は、下の曲がりからの横画とはねを指しています。 「起」は、大きい方が下の右払いで、小さい方は、「己」になると思います。 (26) 小成大法 この場合は、赤丸の部分が小さい部分ですが、大きな部分より、文字の主張を強くすると言う意味で、小さい部分でも、その部分で文字を引き締めるように書くと言うふうに理解すれば良いと思います。 ☆この一口メモは、2018年7月13日 にこのブログに載せたものを再掲載しました。 ニュース 《コロナ医療体制は大丈夫か》東京女子医大で看護師400人が退職希望「ボーナスゼロ、給料減額では最前線で働けない」悲痛告白 「文春オンライン」特集班 2020/07/09 17:00 「コロナ禍でも看護師たちは毎日出勤し、リスクに怯えながら仕事しています。ところが、私たちの病院では、病院の財政悪化を軽減するためという理由で、医療スタッフの給料も減ったのです。さらに先日、夏季ボーナスが支給されないことが発表され、看護師たちの我慢は限界を越えています。本当に悔しいです」 そう悲痛な思いを打ち明けるのは、東京女子医科大学病院(東京都新宿区)の内科系に勤務する入職8年目の20代女性看護師Aさんだ。 —-中略—- 「当初は感染症指定病院外のためコロナ患者の受け入れは行っていませんでした。もともと経営難が指摘されていましたから、上司からも『コロナ患者を受け入れると更なる経営の圧迫が見込まれるため、病院としては断固として断るつもり』と聞いていました。ところが感染が拡大し、都からの再三の要請を受けた結果、コロナ患者を受け入れることが決まりました」 そして、実際にコロナ患者の受け入れが始まる直前の5月上旬、A子さんがいつも通り病棟で勤務していると、上司から突然、「全員集まってほしい」と大部屋に招集された。 —-中略—- コロナ患者の受け入れが始まると、院内の勤務体制が大きく変わり、コロナ病棟に人員が割かれる分、各部署にしわ寄せが生じた。もちろんその中でも、最も負荷がかかったのはコロナ病棟の看護師だ。不慣れな防護服での仕事は負荷が大きく、小まめな休息が必要で、通常の病棟の倍以上の人員が必要となる状態だったという。 —-中略—- 人手が足りない中で命じられた「一時帰休」 そんな医療崩壊の危機と隣り合わせで激務をこなす看護師たちを待っていたのが、コロナを理由にした「減給」だった。 「私たちの病院では全看護師に特別手当や危険手当などは一切ありません。さらに、緊急事態宣言明けの6月に看護師の私たちに、上長から口頭で『一時帰休』が求められました。『月に必ず2日間とってください』と言われ、ほぼ強制的に一時帰休が6月のスケジュール表に組み込まれました。帰休中の賃金は60%に引き下げられた」 —-中略—- 「給与が減る問題以上におかしいと思うのは、現場はコロナ対応で人手が足りないのに休まなくてはいけなかったこと。病院側は現場のことを考えているとは思えません」(Aさん) そして、看護師らの苦境に追い打ちをかけたのは、例年6月に振り込まれるはずだった夏季ボーナスの全額カットだった。東京女子医大労働組合の「組合だより」には看護師らの怒りと悲痛な声が寄せられている。 《毎日毎日苦しい思いをしながら必死に働いて、コロナエリアにも駆り出されることになったにも関わらず、ボーナスは1円も支給はなしだと言われました。それに関する説明も紙切れ一枚で済まされ、ボーナス支給がないことが当然であるかのように言われ、到底納得ができません。(20代・女性・看護師)6月15日投稿》 《夏季賞与の件、コロナのことがあるので今までのような額の支給は期待していませんでしたし、それでもしょうがないと思っていましたが、まさか支給なしになるとは思いませんでした。(略)病院や患者さんのためだと思って一生懸命働いてきたつもりです。時間外労働も昨年までに比べて減るよう努力し、(略)一時帰休だって受け入れて、収入は減る一方です。なのに、この仕打ちはひどいと思いました。独身で一人暮らし・就職してからたった数年。これでは生活できないです。(20代・女性・看護師)6月16日投稿》 コロナ真っ只中に理事長室6億円改修を承認? —-中略—- いま新型コロナウイルスの患者を受け入れた病院の多くが赤字に転落したことが全国的に問題となっている。しかし、10年以上勤務する30代男性看護師のBさんは、東京女子医大の経営体制に問題があると指摘する。 —-中略—- もちろん、病院経営の無駄を削った上で立ち行かないのなら納得できるのですが、最近新しく教育棟が建設され、理事長の部屋を6億円もかけ改修したという話も出ている。その承認は、コロナ真っ只中の4月22日だったと労働組合の報告で知って、言葉を失いました」 看護師の5人に1人が退職意思 労働組合側の調査によると、約2000人いるという同病院3施設の看護師のうち、400名以上が退職の意思を示しているという。 —-中略—- 「国から医療従事者に対しての慰労金が1人当たり最大20万給付されることになりましたが、そのお金は病院に入った後に個人に支払われる。学校側は、8月に何らかの手当の支給を考えているとしていますが、詳細は分からない。職員たちは『国の慰労金を病院からの手当として払うのでは』とか、『病院はその20万円も渡さないのではないか』と疑心暗鬼になっています」 大学側にボーナスカット、理事長室の6億円改修、400人を超える退職希望者、「足りなければ補充」発言などについて事実関係を問い合わせると、以下のように回答した。 「今回の質問につきましては回答を控えさせていただきます。ご希望に添えず申し訳ございません。ご理解ご了承いただけますよう、お願いいたします」(学校法人東京女子医科大学総務部広報室) 最前線でコロナウイルスと戦っている看護師たちが報われる日はくるのか。 かなり略したのですが、長い記事になってしまいました。 これが、現実だと思います。テレビの放送では医療崩壊が言われていますが、まさに感染者数よりなにより、そこで従事する人の生活を保障し、より十分な環境を作る事が大切な事だと感じます。 人の善意にすがるより、善意が生まれる環境を作るのが国であり、行政の務めと思います。たとえ善意であったとしても、限度もありますし、衣食足りて、と言う事もあるのが事実です。 このような経営体質は何も東京女子医大だけではなく、全国にこのような、まるで山崎豊子さんの長編小説、白い巨塔のような事があると思います。 今豪雨災害で、追い打ちをかけられている日本ですが、医療体制は、根本から見直さなければならない時期に来ていると思います。 一昨日のテレビの放映でちらっと、医者の生活ぶりを紹介していましたが、クルーザーがあり、外車を何台も持つ必要があるのでしょうか。 一方で、このような生活もままならない看護師がいる事も、忘れてはならないと思います。 この辺りが資本主義の欠点であり、人間にも拘わらず弱肉強食がさも正しいような制度の在り方を、この際見直すべきだと思うのです。 日本は、社会主義的な資本主義と言われていますが、やはり資本主義の悪い所は、十分に残っているような気がします。社会主義に共感はしませんが。 お金儲けに能力のある人は、儲けられたのは、儲けられない人のお陰と思わないと、どんどん格差は広がるでしょうね。そして、儲けたら、儲けさせてくれた人に還元してこそ、人間として尊敬されるのかも知れません。 この病院のように、6億円もかけて改修した理事長室に、ふんぞり返っていて、何が楽しいのでしょう。 楷書 行書 楷書 行書