実用書写「都道府県版」Part-7 2020年6月15日 / zuishin / コメントする 都道府県のうち、県を書いています。今日は群馬県と埼玉県を楷書と行書で書きました。 縦画終筆のポイント 縦画と同じで筆を45度左上から書き始めますが、筆をただ45度に入れても、今示したどの形にもならないと思います。どちらかと言うと、ぼてっとした下に丸みを帯びた雫のような形にしかなりません。少なくとも私の場合は。 そこで、入筆に工夫が必要になって来ます。入筆と言う言葉は、紙面に筆が触れる事を表すために使っています。 これも、私の方法ですから、正しいか正しくないかは、別にして、「百・青」で示した起筆が再現できます。 まず、筆を紙面に付けた時に、早く付けても、遅くつけても、そっと付けても、筆を直下に下ろさない事がコツだと思っています。 穂先が紙面に付いたら、筆の左面を紙面に付けるようにして少し右に筆をずらします。このずらす方法は、背と腹が同時に横に移動する感じです。と言っても移動距離は、文字の大きさにもよりますが、半紙に4文字書くとした場合でも、2mm程度と考えてください。 そして、そのまま送筆(ここでは、横に筆を運ぶ)に入っては、起筆の形が作れません。 横にずらした筆をここで、腹まで付けて、入筆した方向に押し返します。そうすると、筆の毛の部分が湾曲します。その湾曲した筆の、もとに戻ろうとした力を感じて送筆に移ります。これが冒頭の写真のS字型です。 これで、送筆した後で、起筆を見ると、形が出来上がっていると思います。 この方法も、トレースした起筆を再現するためには、少し工夫が必要な事は言うまでもありませんが、一つの方法を会得すると、意外と簡単に他の形を再現する事も可能になります。 ☆この縦画終筆のポイントは、2018年5月29日にこのブログに掲載しています。 ニュース 昨日久しぶりに近くの雑貨屋に行きました。 入り口付近に、なんと、エタノールの消毒液が売られていました。もちろん、エタノールとはエチルアルコールで、毒性もなく飲めるアルコールです。 その横には、マスクも販売されていました。ようやく需要と供給のバランスが取れたのでしょうか。 早速、350mlのアルコール除菌と書いた物を購入して帰りました。 しかし、注意書きを読むと、飲料のエタノールとは違って、イソプロピルアルコールなどが混入されていて、飲用への転用を避けるようにしてあるようです。注意して使う必要がありそうです。 楷書 行書 楷書 行書