学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part106

 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

86. [][シ][こころ-みる][ため-す][画数:13画][部首:言]

行錯誤』

 私はプロではありませんが、一時会社の仕事の円滑化を図るため、コンピュータプログラムを組んでいた事があります。
 今でも時々、簡単なプログラムを作ったりします。そんな時、本当は仕様書を書けば良いのですが、直ぐにプログラミングします。
 当然出来上がっても、直ぐにエラーが出ます。ですから、出来上がってから試行錯誤を繰り返して使えるようにしています。
 出来れば、仕様書をしっかり書く事が大事です。

楷書 行書 草書

87. [][ジ][ ニ][画数:7画][部首:儿]

『手奈霊神堂』

 聞いたことが無い人が多いと思いますが、千葉県市川市に真間と言うところがあります。学生の時にこの場所に住んでいました。
 毎朝、4時から鉄下駄を履いて、この手児奈霊神堂の前にある真間山弘法寺の境内で空手の稽古に勤しんでいました。
 この手児奈と云うのは美しい娘の名で、万葉集にも詠まれているという事です。

楷書 行書 草書

88. [][ジ][チ][おさ-める][おさ-まる][なお-る][なお-す][画数:8画][部首:氵]

『王は君臨すれども統せず』

 日本の天皇は今は象徴として知られています。この言葉は、イギリスの事です。
 政治は君主政治が最も良いと聞いたことがあります。ただし、この君主は神様であることが条件です。
 であれば、このような体制が最も良いのかも知れません。

楷書 行書 草書

89. [][ジ][画数:12画][部首:氵]

養』

 意味は身体に栄養になるものですが、鉄分がなかなか摂取しにくいので、私は、鉄瓶でお湯を沸かしこれでコーヒーや麦茶を煎れています。
 これがなかなかのものです。試して見ては如何ですか。

楷書 行書 草書

90. [][ジ][や-める][画数:13画][部首:辛]

『湯の儀は水になる』

 遠慮もほどほどにしないといけないと云う故事です。お先にどうぞと譲り合っている内に、お湯がさめてしまうと云う話です。
 遠慮の塊と言う事もあります。なんだか残すのももったいないと思いますが、遠慮なんてことをまったく考えない人もいます。

楷書 行書 草書
覚 書

現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

今回は、小学四年生の文字の86.~90.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【試】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  2. 【児】儿部(じんぶ)・にんにょう・ひとあし
  3. 【治】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  4. 【滋】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  5. 【辞】辛部(しんぶ)・シン・からい

 ・・・・つづく。