尾身会長「8月第1週に東京で3千人感染」 見通し示す
朝日新聞社 2021/07/21 00:33

　政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は20日、日本テレビの報道番組で、東京都の1日の新規感染者数について、8月第1週には過去最多の3千人近くまで増加するとの見通しを示した。それに伴い、医療逼迫（ひっぱく）が起きる可能性も「極めて高い」とした。

　尾身氏は番組内で、「2週間後には（新規感染者数が）2倍になって、（年末年始の）第3波のピークを超えていく可能性が出てきた」と述べた。この日の新規感染者数が1387人だったことから、司会者が「8月の第1週には3千人に近い数字になるのか」と質問すると、尾身氏は「そういうことだ」と応じた。東京では、1月7日に2520人の新規感染者を数えている。

　尾身氏は、ワクチン接種が進んでも「東京では入院の患者が増えている。このままのスピードで感染が広がると、医療の逼迫がまた起きてくる可能性が極めて高い」とも指摘した。「この1、2カ月はもうひと頑張りして、医療の崩壊、逼迫を起こさないようにしてほしい」と、感染防止対策への協力を呼びかけた。

　常にと言うのは大袈裟ですが、この尾身氏の発言には違和感を感じています。例え東京の感染者が３０００人を超える事があったとしても、専門家はこのような数字を出す時には、ハッキリした根拠、あるいは統計に基づいた発言を期待しているのですが、いつも根拠を示さず、まるで国会議員のような発言になっていると思います。

　また、司会者が「8月の第1週には3千人に近い数字になるのか」と質問すると、尾身氏は「そういうことだ」と言われたようですが、断言できるのでしょうか。その根拠を示してもらいたいと思います。

　確かに現状の東京の様子を見ていると、その可能性はあると思います。いや、もしかしたらもっと増えるかも知れません。まして、（タマホーム社長が社員に“ワクチン禁止令”）などと言うニュースも有りましたから、ワクチン接種に否定的な人は後を絶ちません。ただこれはいけませんね。社員は社長と従属関係にはありますが、持ち物ではありません。これだけ社員の行動を束縛すれば、法的（労基法）に問題があると思います。

　その上、個人の責任を言わず、酒を売る業者や酒を飲ませる飲食店に目を向けている状態では、感染拡大はなかなか収拾がつかないかも知れません。

　ですから、先日この尾身氏の発言にもあったように、「人々の行動制限だけに頼る時代はもう終わりつつある」（科学技術の重要性）は、どこに行ってしまったのでしょうか。

　余りにも無責任極まりない専門家だと思いました。科学技術の重要性を今頃言うのであれば、そちらの方に専門家として力を注ぐべきでは無いでしょうか。

　ネガティブな話ばかりでは、なんだか暗くなりますので、「ワクチンの効果実証された」（高齢者、２回接種で感染１５分の１）と言うニュースもありましたので、載せておきます。この記事の中には、年明けになりますが、モデルナ製のワクチンを計５０００万回分の追加供給が決まった事も書かれてありました。専門家の中には、と言うより大部分の専門家は自分の専門の分野で日夜努力されていると推察できるニュースでした。

　また、菅首相がファイバー社の社長と直接未納入ワクチンの前倒し供給を交渉するようです。（菅首相 ファイザーCEOと直接交渉へ）