学校で習う漢字三体字典【小学五年生編】Part134

 小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

26. [][カン][みき][画数:13画][部首:干]

弱枝きょうかんじゃくし

 現代は、地方分権と言う言葉が流行っています。この『強弱枝』と言う言葉は、中央集権制度の事を言いますが、これも、その時代の要請により、良い場合と悪い場合があると思います。
 ただ、枝を弱くして幹を強くする方法だと、枝が弱体化しそうな気もします。結局どちらか一方に権力が集中し過ぎると共倒れになるような気がしますが。

楷書 行書 草書

27. [慣][カン][な-れる][な-らす][画数:14画][部首:忄]

『習うより慣れよ』

 よく使われる言葉ですが、才能がある人の場合は、習う事より自分で経験した方が早く身につく事もあると思います。
 しかし、大概は私と同様凡人の人が多いと思いますので、まず、習わなければその糸口も見付ける事が出来ないと思います。
 私が思うのは、習い、理解し、そして馴れる事が一番の近道だと思うのですが。

楷書 行書 草書

28. [][ガン][ ゲン][まなこ][画数:11画][部首:目]

光 紙背に徹す』

 行間を読む、と言う言葉もありますが、字面だけ覚えたり、理解しても、本当に解釈できたとは限りません。
 この言葉のように、真意を見通す読解力がなければ、本当に理解したとは言えません。

楷書 行書 草書

29. [][キ][画数:9画][部首:糸]

粛正こうきしゅくせい

 この言葉の意味は知っておく必要があると思います。
 意味は国家の規律を整えて、国家の仕事に携わる人たちの不正を戒め正す事だと思うのですが、意外と不正を正さなければならない人達が良く使います。

楷書 行書 草書

30. [][キ][もと][もとい][画数:11画][部首:土]

『身に過ぎた果報は災いの

 分相応が幸せであると言う事です。自分に合っていない幸せな事があると、反ってその幸せが不幸の基になってしまう事だと思います。
 これは、幸せな事だけでなく、着る物、住まい、食べ物にしても、自分に合った物でないと、気持ちが落ち着かないと思います。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学五年生の文字の26.~30.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【幹】干部(かんぶ)・カン・いちじゅう・ほす
  2. 【慣】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ
  3. 【眼】目部(もくぶ)・め・めへん・よこめ
  4. 【紀】糸部(べきぶ)・いと・いとへん
  5. 【基】土部(どぶ)・つち・つちへん

 ・・・・つづく。