|
|
昨日は朝から地震騒動で大変な一日でした。まだ余震が心配だと思います。
今朝も少し余震がありました。 気を付けて下さい。
マンション暮らしですが、部屋の中は何事も無かったのですが、夕方外に出て、このマンションにも少なからず被害があったようです。
隣の棟との境に、「頭上注意」と張り紙とロープが張られていました。
今朝も文字を選んで書く事にします。
この文字を選ぶときには、『楷行草筆順・字体字典』から、上手く書けそうな文字と、難しそうだな、と思う文字の二種類の文字を選ぶようにしています。
前回は、「きへん」「のぎへん」「こめへん」を取り上げました。
文字は、「村」「柱」「桟」、「私」「秋」「稲」、「粉」「粗」「精」を楷書で、「秋」「稲」「紛」を書写体で書きました。
今回は、「のごめへん」「すきへん」「たくみへん」を取り上げました。
文字は、「釈」、「耕」「耗」、「左」「差」「巧」を楷書で、「釈」「左」「差」を書写体で書きました。
「釈」は、楷書と書写体で書いていますが、書写体の方は「沢」の時と同じで、「幸」の文字が横画一本多い事が特徴です。
この「釈」の書写体は、この他に五種類が『楷行草筆順・字体字典』には掲載されています。
「耕」と「耗」には、書写体が載っていません。「耕」の文字は、縦画が並んでいて、難しい文字です。まだ、「耗」の方が「毛」で文字としての調整は取れるように思いました。
「たくみへん」と東京書道教育会では記載がありますが、(え・たくみ・たくみへん・こう)と記載のあるものもあります。
「巧」を書く時に注意したのは、偏より旁の方が縦を長く書き、収筆ではねる部分で、偏とのバランスを取るようにしました。
「左」で注意したのは、一画目の横画を短くする事と、二画目の起筆と三画目の収筆、そして五画目の収筆が斜めに揃うようにし、二画目の左払いと三角形をイメージして書くようにしています。
書写体の「左」も同じようにして、三角形をイメージすると、バランスが取れると思いました。
「差」は少し二画目の点が上になり過ぎたように思います。この文字も注意した点は、横画の収筆の並びに注意して、左払いとのバランスを取るようにしています。
書写体の「差」も同じ部分を注意しました。
この文字の上の点の打ち方については、「結構八十四法」にも書き方の方法が記載されています。次回の『一口メモ』で説明したいと思っています。名称は『曽頭』と言います。
|
|
|
【参考文献】
・青山杉雨・村上三島(1976-1978)『入門毎日書道講座1』毎日書道講座刊行委員会.
・高塚竹堂(1967-1982)『書道三体字典』株式会社野ばら社.
・関根薫園(1998)『はじめての書道楷書』株式会社岩崎芸術社.
・江守賢治(1995-2016)『硬筆毛筆書写検定 理論問題のすべて』株師会社日本習字普及協会.
江守賢治(1981-1990)『常用漢字など二千五百字、楷行草総覧』日本放送出版協会.
・江守賢治(2000)『楷行草筆順・字体字典』株式会社三省堂.