小学校五年生で習う、193字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
126. [造][ゾウ][つく-る][画数:10画][部首:辶]
『造反有理』
毛沢東が革命戦争中に用いた言葉だそうです。また紅衛兵が掲げたスローガンでもあり、中華人民共和国の文化大革命の時に使われたと言う事です。
造反、すなわち体制に逆らう事には道理があると言ったのです。造反には仲間を裏切ると言うような意味がありますが、まさかここでは含まれていないのでしょう。
当時は確かに造反すべき体制だったのでしょう。しかし、この言葉は、自分たちが体制側に取って変わってからはどのように使われたのでしょう。両刃の言葉だと思うのですが。
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127. [像][ゾウ][画数:14画][部首:亻]
『偶像崇拝』
宗教は非常に難しいものだと思います。揶揄した言葉に「鰯の頭も信心から」などと言う事もあります。
ただ、偶像になった物には、抽象的な神の存在を物質的な形にして、否定する理屈を越えて人々の心に訴えかける力があるのかも知れません。
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128. [増][ゾウ][ま-す][ふ-える][ふ-やす][画数:14画][部首:土]
『馬歯徒増』
亀の甲より年の劫、と言いますが、無意味に歳を重ねる事を言う言葉が「馬歯徒増」。
そうは成りたくないと思いながら、今では歳を重ねただけの意味があるのかと、ふと思う事があります。
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129. [則][ソク][画数:9画][部首:刂]
『例外のない規則はない』
色々な人が混在するのが人間であるならば、それを一つのルールで規制するのは無理な事かも知れません。
「悪法もまた法なり」と言って毒の入った盃を飲み、死罪を受け入れたとされるソクラテスがいたように。
自分が正しいと思っても、それが全ての人に受け入れられるとは限りません。ほとんどの人が正しいと思っていることを素直に納得できるとも限りません。
人間と言う生物の不可解な、そして可能性を無限に感じられる要素なのかも知れません。
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130. [測][ソク][はか-る][画数:12画][部首:氵]
『揣摩臆測』
言葉としての解釈は、根拠も無く自分で勝手な判断をして結論に結びつけることなのでしょう。
しかし、この根拠と言うものも、どれだけ揺ぎ無い事なのか、誰も実証する事が出来ないのではないでしょうか。
ある一定の期間であれば、その根拠は正当化される妥当な根拠を見いだせるかも知れません。
もちろん、だからと言って、勝手な憶測をしても良い理由にはなりませんが。
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