小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
156. [批][ヒ][画数:7画][部首:扌]
『抹月批風』
文人は貧乏を評するのにも文学的な言い方だな、と思いました。文学的素養の無い私には、趣向が過ぎるように思うのですが。
お客をもてなすための料理もないので、風月を料理のようにイメージしているのでしょう。
そんな余裕があれば、十分客人をもてなしていると思います。
楷書 | 行書 | 草書 |
157. [秘][ヒ][ひ-める][画数:10画][部首:禾]
『秘守義務』
医師・弁護士などがドラマでよく使う言葉ですが、法律上も決められているようです。
最近は個人情報に関して厳しく規制されていて、本来開示されても良さそうなものまで秘密になっています。
それに反して、この個人情報が筒抜けのように世間に出ているのは、法律に問題があるのかも知れません。
楷書 | 行書 | 草書 |
158. [俵][ヒョウ][たわら][画数:10画][部首:亻]
『俵屋宗達』
一度は目にしたり、聞いたことがあると思いますが、有名な作品では、「風神雷神図」で、江戸時代初期の絵描です。
「俵屋」と言われていますが、俵でも造っていたのでしょうか。実は俵とは全く関係はなさそうです。俵屋と言う屋号の絵画工房の名前のようです。扇の絵や屏風の下絵などを描いていたので、職人的な仕事を生業にしていたのかも知れません。
楷書 | 行書 | 草書 |
159. [腹][フク][はら][画数:13画][部首:月]
『げらげら笑いのどん腹立て』
面白い言葉ですね。感情の起伏が激しい人を言いますが、まだ笑いがある人は、天真爛漫で性格的には好ましいと思えるのですが、笑いもなく、むっつりしていて、途端に怒り出す人もいます。
こんな人は愛嬌がなく、あまりそばにいたくありません。
楷書 | 行書 | 草書 |
160. [奮][フン][ふる-う][画数:16画][部首:大]
『奮闘努力』
どこかで聞いたフレーズだと思いませんか。「奮闘努力の甲斐もなく」と言うと「今日も涙の 今日も涙の陽が落ちる 陽が落ちる」と歌い出したくなります。
渥美清さんが演じた「男をつらいよ」の主題歌ですが、なんとも哀愁のある歌詞とメロディだと思いました。
楷書 | 行書 | 草書 |