小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
151. [肺][ハイ][画数:9画][部首:月]
『言々 肺腑を衝く』
この言葉のように相手に届き、深い感動を与えるような話ができれば良いのですが、なかなかそうはいきません。
私はキリスト教を特に信じている分けではありませんが、新約聖書の中に聖パウロの言葉があります。
要約した言葉は、「心に愛がなければ どんなに美しい言葉も 相手の胸に響かない」。ラジオ番組の冒頭に流れる言葉を聞いたことがあります。
愛かどうかは分かりませんが、誠意のない言葉は相手に響かないし、まして感動させる事など出来ないでしょう。
上辺だけ耳障りの良い美辞麗句を並べても、決して相手に真意が届くものではないと思います。
楷書 | 行書 | 草書 |
152. [俳][ハイ][画数:10画][部首:亻]
『俳優』
役者さんとも言いますね。男優、女優どちらも上手に演じる人とそうでもない人、あるいは取ってつけたような演技をする人がいます。
最近は朝から、このブログやお習字、空手の稽古以外は、テレビのお世話になっています。
これは、まったくの私見ですが、主演をしている人より、脇を固めている人の方が、自然に役をこなしているように思えます。
これは演出家の演出の仕方なのでしょうが、折角上手な俳優さんでも、首を傾げるような下手な演技だと思う時があります。
特に舞台の一流と言われている俳優さんが、テレビのドラマに出ている時は、何か違和感を感じます。
やはり舞台と言う限られた空間で、観客も演じる人も一体となる特殊な場所での演技と、テレビと言う色々な人が色々な状況で観る場合とでは、演じ方にも違いがあるのでしょう。
楷書 | 行書 | 草書 |
153. [班][ハン][画数:10画][部首:王]
『班荊道故』
なぜ、この言葉が四文字熟語になったのか解りません。ただ、伍挙と言う人が楚から亡命して晋に行く途中、古い友人に会って話をしたという事だけの話です。
どんな時に引用するのでしょうか。
楷書 | 行書 | 草書 |
154. [晩][バン][画数:12画][部首:日]
『大器晩成』
若い頃は、きっと大器晩成なんだと思いながら、晩年が先に来てしまった感じです。
でも、テレビ番組の「ハゲタカ」を観ていて、「私は、まだ生きている」と言う決め台詞がありました。
禿げている所にポイントがある分けでは無く、まだ死んでいないのですから、これから、という事もあるかも知れません。
楷書 | 行書 | 草書 |
155. [否][ヒ][いな][画数:7画][部首:口]
『賛否両論』
確かに物事に決着を付けようとすると、賛成の者と反対の人が意見を戦わせる事が多いと思います。
それが正常な人間の社会と思えるような歳になりました。
若い頃はそれが解らずに、異論に対してなかなか理解する事ができず、対抗した事が思い出されます。
大切なのは聞く耳と、説得力、そして相手の言い分が理解出来たら、説得される事も大切だと思います。
楷書 | 行書 | 草書 |