今日の一文字は『病』です。今日読んで見ようと思う、『徒然草 第四十二段』を読んで見て、感じた文字です。
原文
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病
智慧
【台風】
台風21号が接近しています。25年ぶりの強い台風と言う事で、進路にあたると予想される範囲が大きく、中心は紀伊半島から奈良県を抜けて福井県か石川県あたりが示されていますが、どちらに向かうかはまだ分かりません。範囲は九州から関東まで広範囲ですから、毎日の予報に注意する必要がありそうです。
【組織改革】
スポーツ界は、組織について考える必要がある時期に来ていると思います。プロと言われる人の組織と、アマチュアと呼ばれる組織では、成り立ちが全く違うのですが、現在のような経済が優先する世の中では、アマチュアなのかプロ養成機関なのか、混とんとしています。
アマチュアらしくとは言いません。なぜなら、時代と共にその意識は変わるので、良いか悪いかではなく、どうする事が、選手、コーチ、役員などの考えをまとめていけるかが、組織ではないかと思います。
随分前になりますが、ある大物歌手とプロダクションの確執で、大物歌手が独立した時に、私は才能を優先する立場でした。
才能を優先すると言うのは、その才能があるから、その才能を売り込む機会が出来たと思っていました。
しかし、以前マネージャーのような仕事をしていた人と、意見の食い違いがあり、激論した記憶があります。
その人は、会社があって、一人の才能が世の中に認められる。と言う主張です。
私は、才能があるから、それに群がる、金儲けをしようとする人たちが、生計を立てる事が出来ると、真っ向から反対の意見です。
よく考えると、これは卵が先か鶏が先かの議論と、同じである事に気付きました。
最近、よくコメンテーターなどの意見を聞きますと、組織がそのスポーツをしてきた OB・OGによって構成されているから弊害がでている。先輩後輩の間で意見が通る訳がないと。
アマチュアと言うものが、団結して組織を作った初期の段階では、選手が活躍できる場を提供する事が一番の目的でした。ですから、選手経験者が組織を構成しないと、事情が分からないと言う事がありました。
それが、いつの間にか、組織運営、ひいては組織の経営にまで変化してきているのです。その時代に合わせた、組織の在り方を議論できる、良い機会が出来たのではないでしょうか。
組織最優先、役員ファースト、選手ファーストも行き過ぎると、その組織の崩壊を招きます。なんでもかんでも、ファーストを付ければ良いとは思えません。あくまでも、その立場の人たちの価値観の違いからくる事ですから、まず、価値観を共有する事に知恵を絞ればどうでしょう。
さぁ、今日も一日元気で過ごしましょう。
徒然草 第四十二段 〔原文〕
唐橋の中將といふ人の子に、行雅僧都とて、教相の人の師する僧ありけり。氣のあがる病ありて、年のやうやうたくるほどに、鼻の中ふたがりて、息も出でがたかりければ、さまざまにつくろひけれど、煩はしくなりて、目・眉・額なども腫れまどひて、うち覆ひければ、物も見えず、二の舞の面の樣に見えけるが、たゞ恐ろしく、鬼の顔になりて、目は頂の方につき、額の程鼻になりなどして、後は坊の内の人にも見えず籠り居て、年久しくありて、猶煩はしくなりて死ににけり。
かゝる病もある事にこそありけれ。