学校で習う漢字三体字典【小学二年生編】Part-35

 小学校二年生で習う、160字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

91.[][セイ][ショウ][ほし][9画][にちぶ]
『綺羅の如し』

楷書 行書 草書

92.[][セイ][は-れる][は-らす][12画][にちぶ]
『雨れて笠を忘れる』

楷書 行書 草書

93.[][セツ][サイ][き-る][き-れる][4画][とうぶ]
『一皆空』

楷書 行書 草書

94.[][セツ][ゆき][11画][うぶ]
『風花

楷書 行書 草書

95.[][セン][ふね][ふな][11画][しゅうぶ]
頭多くして山に上る

楷書 行書 草書
教わる事-15
  1. 教わる覚悟(心) 
  2. 意思の疎通(教える側の伝達力・教わる側の習熟度と理解力) 
  3. 必要な身体能力(柔軟性・筋力・持久力) 
  4. タイミング(間)
  5.  間合い(距離) 
  6. 気づき工夫(考える)
  7. 修練(繰り返し・身に付ける) 
  8. 守破離と言う事

 物事を習う場合には、その習熟度に合った方法があります。

 千利休(1522-1591)[茶人]の詠った和歌に規矩きく作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな』がありますが、その守り、破る、離るるの文字を取り、守破離の語源であるとされています。

 私は、「能」で知られる、世阿弥(室町前期の能役者・能作者)が修行の段階を書いてあるのを読んだ覚えがあり、それ以来よく使う言葉です。

 最後の「本を忘れるな」という事も大切な言葉だと思っています。修行の最終段階で、心や体が自由自在の境地に達しても、基本精神は、忘れないようにしないといけない意味と思っています。

 そこで、「教わる事」の最後に「守破離と言う事」を挙げました。

 自分の経験を思い返してみますと、初めの頃は、基本を覚える、型を覚える事がとても大変だったと記憶しています。

 特に現在のように各流派の型が書籍となっていませんでした。いや、あったのかも知れませんが、そういう知恵も無かったのでしょう。兎に角、何度も何度も繰り返して、覚える他はありませんでした。

 ですから、「守」以前に、曲がりなりにも順序を覚える事に時間を費やしたと思います。 そして、ようやく順序を覚えてからも、これで良いのかと迷う日々が続いた事が記憶にあります。

 随分長い時間、というより期間、「守る」事に時間を割いたと思います。 40歳前後には、ようやく他のやり方、他のスポーツや格闘技に目を向けるようになったと思います。

 そして、自分なりに、このやり方に確信を持てたのは、日本空手道髓心会と名称を定め、日本空手道致道会と袂を分かつ頃だったと思います。

 平成15年5月19日に独立していますので、それから16年の月日が流れました。 しかし、それでも、まだ「離」と云われる段階に達する事は出来ません。 日々「破」る事に右往左往しています。

 これが「道」を歩む事なのかも知れません。