学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part76

 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

136.[][ト][ツ][みやこ][画数:11画][部首:阝]

落ち

「(1)都を追われて地方に逃げていくこと。(2)大都会、特に東京から地方に転勤すること。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】

 地域とは関係なく本社から偏地に異動させられる、左遷と言うことかも知れません。しかし、時代は変わります。その内、国内では「都落ち」と呼ばれるかも知れません。 

楷書 行書 草書

137.[][ド][ ト][ タク][たび][画数:9画][部首:广]

『今と化け物には行き会った事がない』

 確かに約束と言うはっきりしたものではなく、「じゃ今度また」なんて言う言葉は、社交辞令と捉える方がストレスが無くて良いと思います。

楷書 行書 草書

138.[][トウ][な-げる][画数:7画][部首:扌]

『時好にずる』

 どんな事でも時期を間違うと、成る物も成らないと思います。どんなに上手く事を運ぶ事ができても、舞台を間違うと、全く効果がありません。TPOが大切ですね。

楷書 行書 草書

139.[豆][トウ][ ズ][まめ][画数:7画][部首:豆]

『豆腐で歯を痛める

 あり得ない事の例えで言う言葉ですが、まんざら無い事も無いと思える歳です。亡くなった父が、何時の頃かは失念しましたが、カステラで前の歯が抜けたと言っていたことを思い出します。 

楷書 行書 草書

140.[][トウ][しま][画数:10画][部首:山]

『三十振袖 四十田』

「年輩の女が年に不相応な若づくりをすること。また、そのような女。特に、年増の芸者や夜鷹などの若づくりをあざけっていう。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】

 いいじゃないですか、若作りも、ただし、似合っていればの話です。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の136.~140.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【都】邑部(ゆうぶ)・むら・おおざと
  2. 【度】广部(げんぶ)・まだれ
  3. 【投】手部(しゅぶ)・て・てへん
  4. 【豆】豆部(とうぶ)・まめ・まめへん
  5. 【島】山部(さんぶ)・やま・やまへん

 ・・・・つづく。