学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part74

 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

126.[][チュウ][はしら][画数:9画][部首:木]

ち木はにならぬ』

 「性根の腐った人間には重要な役は与えられないことのたとえ。」【出典:大辞林第三版 三省堂.】

 性根の腐った人とは、どんな人でしょうね。私が思うのは、人の不幸をビジネスチャンスと見る人の事だと思います。

楷書 行書 草書

127.[丁][チョウ][テイ][画数:2画][部首:一]

『口も八丁手も八丁』

 話す事もやる事も達者な人を言いますが、どちらかというと、余り良い意味に使われているのを聞きません。ほどほどが良いのでしょう。

楷書 行書 草書

128.[帳][チョウ][画数:11画][部首:巾]

『帳尻を合わせる』

 これは、二つの意味がありますね。収支を合うようにする事と、辻褄つじつまが合うように話す事を意味する場合です。ようするに、支離滅裂にならないよう話を理論的に整理する事だと思います。

楷書 行書 草書

129.[調][チョウ][しら-べる][ととの-う][ととの-える][画数:15画][部首:言]

『下手の道具調べ』

 下手な職人に限って道具を調べたがると言う意味ですが、上手な人は、良い道具か悪い道具かは、調べなくても感覚で判るのではないでしょうか。

楷書 行書 草書

130.[追][ツイ][お-う][画数:9画][部首:辶]

追従ついしょうも世渡り』

 そうなのかな、と思うのですが、確かに人にへつらい、媚びを売ってうまく世渡りしている人を、何度も目の当たりにしました。
 その度に、そんな生き方はしたくないと思う方でした。しかし、それもその人なりの世渡りなのでしょう。
 結局生き方の問題です。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の126.~130.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【柱】木部(もくぶ)・き・きへん
  2. 【丁】一部(いちぶ)・イチ
  3. 【帳】巾部(きんぶ)・はば・はばへん・きんへん・きんべん
  4. 【調】言部(げんぶ)・ことば・ゲン・ごんべん
  5. 【追】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう

 ・・・・つづく。