学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part70

 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

106.[][セキ][ シャク][むかし][画数:8画][部首:日]

は今の鏡』

 「温故知新」と同じように、昔のことを知る事は、決して無駄にはならないと思います。
 手本になるような昔の出来事を学べれば良いと思っています。

楷書 行書 草書

107.[][ゼン][まった-く][すべ-て][画数:6画][部首:人]

『獅子は兎をつに力を用う』

 「ライオンはウサギを捕えるにも全力を出す。」と云うのは聞いたことがあります。
 何度か、油断した結果、痛い目に遭った事があります。その度にこの言葉を思い出します。

楷書 行書 草書

108.[][ソウ][ショウ][あい][画数:9画][部首:目]

刮目かつもくそうたい

 この言葉は、『男子三日会わざれば刮目して見よ』と言う言葉と同じ意味で捉えています。【 独行道を読む 】を参照してもらいたいと、思います。

楷書 行書 草書

109.[][ソウ][おく-る][画数:9画][部首:辶]

秋波あんそうしゅうは

 難しい言葉ですね。通常は使わないと思いますし、使わない方が良いでしょう。しかし、意味位は知っておいても良いかも知れません。
 「目でこっそりと情を伝えること。こっそりと色目を使うこと。また、表ではうまく立ち回り陰で悪だくみをすること。▽「暗」はひそかに、こっそりの意。「秋波」は流し目・色目。美人のまなざしは秋の波のように涼しげであることからいう。「あん秋波しゅうはを送る」と訓読する。」【出典:新明解四字熟語辞典 三省堂.】

楷書 行書 草書

110.[][ソウ][ ソ][画数:13画][部首:心]

沈思凝ちんしぎょうそう

 「沈思黙考」と云う言葉もあります。私のように早合点が多い人間には、絶対に欠かす事の出来ない行動だと思います。よくよく考えて行動するべきですね。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の106.~110.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【昔】日部(にちぶ)・ひ・にち・ひへん・にちへん
  2. 【全】入部(にゅうぶ・いる・いりがしら・いりやね・ニュウ
  3. 【相】目部(もくぶ)・め・めへん・よこめ
  4. 【送】辵部(ちゃくぶ)・しんにょう・しんにゅう
  5. 【想】心部(しんぶ)・こころ・りっしんべん・したごころ

 ・・・・つづく。