学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part68

 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

96.[乗][ジョウ][の-る][の-せる][画数:9画][部首:丿]

『馬にはってみよ人には添うてみよ』

 食わず嫌い、と云うのがあります。何事も始めて見なければ、事の良し悪しは解りません。
 しかし、わざわざ人が良くないと云っている事を、あえて、挑戦するのは、あまり知恵のある行動ではありません。例えば法律で禁止されている事を、格好をつけて蛮勇を奮う事は、愚の骨頂です。

楷書 行書 草書

97.[][ショク][う-える][う-わる][画数:12画][部首:木]

『紅は園生にえても隠れなし』

 基本的にはこの言葉に納得しています。優れているものは、どんな所にいても目立つと思います。
 しかし、世の中では、出る杭は打たれる、とも云われています。
 優れていても、目が出るのは、打たれ強くないとだめかも知れません。 

楷書 行書 草書

98.[][シン][もう-す][画数:5画][部首:田]

『三令五

 意味から考えると、何度も丁寧に命令する事になるとおもいますが、私は、会社にいる時から、人に命令する事は極力避けてきました。と、いうより、仕事上で部下に命令するよりも、依頼する方が、どちらも気持ちが良いのではないかと考えていました。
 命令と言う言葉から受ける感じ方が違うのかも知れませんが、なにか傲慢な感じを受けます。
 ただ、依頼をする場合も何度も言わないと伝わらない場合もあると思います。

楷書 行書 草書

99.[][シン][み][画数:7画][部首:身]

『功成り名遂げて退くは天の道なり

 このように思わない人が如何に多い事かと思います。反って折角の功名も色あせて、晩節を汚す事のないようにして欲しいと思います。
 といっても、なんら功名も立てていない我が身にとっては無縁の言葉かも知れません。

楷書 行書 草書

100.[][シン][ジン][かみ][ かん][ こう][画数:9画][部首:礻]

『精一到 何事か成らざん』

 現実には、この努力が報いられない事もしばしばあると思いますが、一生懸命やらなければ、何事も為す事が出来ない事も事実だと思います。
 結局へこたれない気持ちが大切なのではないでしょうか。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の96.~100.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【乗】丿部(へつぶ)・の・はらいぼう
  2. 【植】木部(もくぶ)・き・きへん
  3. 【申】田部(でんぶ)・た・たへん
  4. 【身】身部(しんぶ)・み・みへん
  5. 【神】示部(しぶ)・しめす・しめすへん・ねへん

 ・・・・つづく。