学校で習う漢字三体字典【小学三年生編】Part67

 小学校三年生で習う、200字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

91.[][ショウ][画数:9画][部首:日]
『明治・大正・和・平成・令和』
 この内、3つの元号を生きてきました。幼い頃に、「降る雪や明治は遠くなりにけり」と中村草田男の句集(昭和11年)の一部を引用し、「明治は遠くなりにけり」と言われた言葉が云われたのですが、流行ったのは昭和40年代だと云われています。
 すでに、昭和も遠くなったのですかね。

楷書 行書 草書

92.[][ショウ][き-える][け-す][画数:10画][部首:氵]
『老兵は死なず只え去るのみ』と言う言葉を聞いたことがあります。
 日本では有名な、ダグラス・マッカーサー元帥が引退の時に言った言葉だそうです。
 引き際を潔くする方が、かっこいいと思う一人です。

楷書 行書 草書

93.[][ショウ][あきな-う][画数:11画][部首:口]
『家内安全売繁盛』
 神社にお参りすると、必ず父が言っていた言葉です。商売人でしたから。
 第二次世界大戦の時には、映画にもなった「ビルマの竪琴」の地から帰還し、次の日から陳列にガラスが無いので、金網を貼って商売を始めた人です。

楷書 行書 草書

94.[][ショウ][画数:11画][部首:立]
狼狽しゅうしょうろうばい

 「大いにあわてること。うろたえ騒ぐこと。」【出典:大辞林第三版 三省堂】
 こういう四文字熟語は、使わない方が良いような気持ちがします。

楷書 行書 草書

95.[][ショウ][か-つ][まさ-る][画数:12画][部首:力]
れて良き物はれて悪し』
 何事も普通が良いと言う意味で使われますが、普通と言うのは人によって違うと思います。
 特に自分で普通と思っている事には、注意する必要がありそうです。人から見ても普通でありたいものです。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学三年生の文字の91.~95.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【昭】日部(にちぶ)・ひ・にち・ひへん・にちへん
  2. 【消】水部(すいぶ)・みず・さんずい・したみず
  3. 【商】口部(こうぶ)・くち・くちへん
  4. 【章】音部(おんぶ)・おと・おとへん
  5. 【勝】力部(りょくぶ)・ちから

 ・・・・つづく。