学校で習う漢字三体字典【小学四年生編】Part93

 小学校四年生で習う、202字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

21.[][カイ][画数:11画][部首:木]

『 機之心』

 「「機械」は巧妙な仕組みの器具のことから、たくらみや偽り、たくらみ偽る心のこと。または、策略をめぐらす考え。」【出典:四字熟語事典ONLINE.『淮南子』「原道訓」】との記述がありました。
 機械と言うと最近の言葉のように思っていましたが、淮南子えなんじと云いますから、中国、前漢代の思想書あるいは、中国の学者、劉安りゅうあんの事でしょうか、随分前の言葉ですね。

楷書 行書 草書

22.[][ガイ][画数:10画][部首:宀]

『人畜無

 普通は皮肉を込めて取り柄のない人の事を言いますが、最近は取り柄があっても、人に害を及ぼす人が目立つようになってきました。
 案外取り柄の無い事も良い時代が来るかも知れません。

楷書 行書 草書

23.[][ガイ][ カイ][まち][画数:12画][部首:行]

談巷説』

 世間で云われてい事には、何の根拠も無い場合が沢山あります。
 信じるに値するかどうか、自分自身の判断が重要になります。その為にも情報を鵜呑みにせず、嘘か真かを知らななければならないのですが、難しいですね。

楷書 行書 草書

24.[][カク][おのおの][画数:6画][部首:口]

様』

 元々十人十色と云いますから、人それぞれの考えを持って生活しているのでしょうね。
 理解する事は出来ても、直ぐに同じように思ってしまいます。これが喜怒哀楽の基になってしまいます。

楷書 行書 草書

25.[][カク][おぼ-える][さ-ます][さ-める][画数:12画][部首:見]

悟』

 煩悩具足と云われるように、人間は色々な煩悩を抱えて生きています。それでも、人生の中で岐路に当たる事があると思います。その時、覚悟が出来るのと出来ないのでは雲泥の差がでると思います。
 私も何度か窮地に追い込まれた事があります。その時、覚悟をして何とか窮地を脱した覚えがありました。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在小学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、小学四年生の文字の21.~25.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【械】木部(もくぶ)・き・きへん
  2. 【害】宀部(べんぶ)・うかんむり
  3. 【街】行部(こうぶ)・ゆきがまえ・ぎょうがまえ
  4. 【各】口部(こうぶ)・くち・くちへん
  5. 【覚】見部(けんぶ)・みる

 ・・・・つづく。