小学校六年生で習う、191字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
小学校で習う漢字を書いてきました。これまで、續木 湖山先生が編集の毛筆書写事典を手本にして書きましたが、今は江守賢治先生が編集された楷行草、筆順・字体字典を手本に書いています。
理由は見やすさもありますが、五年生までは学年に応じた書体を書かれたと言う事で使わせてもらいました、江守賢治先生の場合は、より書道的な字体に編集されていると思いましたので、そろそろ大人の字体が良いと思い変更しました。
例えば、今までの「きへん」は、縦の棒(2画目)は最後止めて書いていましたが、従来の楷書の書き方は撥ねるのが一般的だと説明されていますので、その書き方に準じています。
176. [模][モ][ボ][画数:14画][部首:木]
『曖昧模糊』
「チコちゃんに叱られる!」ってテレビ番組知っていますか。NHKで放送されてます。その中で「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られるんですが、その「ボーっと」が曖昧模糊です。ようするに、あやふやでぼんやりしている様子です。
曖昧も模糊もどちらも、はっきりしていない状態ですから、よりボーっとしているのでしょう。
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177. [訳][ヤク][わけ][画数:11画][部首:言]
『抄訳』
翻訳と言うのはよく聞くのですが、『抄訳』と言うのは、原文の一部を翻訳した文章に対して言うものです。
ですから、全訳に対して使うのでしょう。何れも翻訳した文章に違いはありません。
私などは、英語を日本語に翻訳したものしか思い浮かびませんが、コンピュータのプログラムもコンピュータに判るようにプログラミングすることを翻訳すると言います。
もう一つは「タンパク質合成の過程で、メッセンジャーRNAの塩基配列にしたがってアミノ酸をつなぎあわせる過程」【出典:栄養・生化学辞典 朝倉書店.】。これも翻訳と言うそうです。
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178. [郵][ユウ][画数:11画][部首:阝]
『郵券』
郵便切手の事だそうです。ただ現在では裁判に関する文書では郵券と言っています。
裁判所から連絡用に郵送される場合に切手を貼るのですが、それを予め納めるようになっていて、これを予納郵券と言っていますが、実体は郵便切手の事です。
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179. [優][ユウ][やさ-しい][すぐ-れる][画数:17画][部首:亻]
『優柔寡断』
意味は「優柔不断」と同じで、ぐずぐずしていて決断力に乏しい状態の事を言います。
私も実は優柔不断で、食堂に行ってメニューを見ると決めるのに迷ってしまう方です。
ただ、何でもいいかと言うとそうでもなく、だからと言って何が食べたいのか判らないのです。困ったものです。
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180. [預][ヨ][あず-ける][あず-かる][画数:13画][部首:頁]
『下駄を預ける』
今では靴を預ける、になるのでしょうか。履物を預けてしまうと、その場から自由に動けなくなり、預けた人に委ねなければならない場合に、こんな言葉を使います。
私の人生でも、そんな時期が何度かありました。時と場合によっては、自分のやりたいように進むよりも、人に任せた方が良い場合もあると思います。
ただ、何でもかんでも人任せと言うのは、性格上か落ち着きません。全幅の信頼を寄せて、人に任せても、責任は自分が取る覚悟をしていなければならないと思っています。
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