中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
926. [芳][ホウ][かんば-しい][画数:7画][部首:艸]
『一言芳恩』
たった一言が、一生の金言となる場合もあると思います。
そんな事を言ってもらったら、当然その言った人を尊敬するでしょうし、もしかしたら一生、自分の主人として仕えるかも分かりません。
私にはそんな人が沢山いて、主人として仕えてはいませんが、感謝する気持ちは忘れないようにしています。
本来人間も必ずバトンタッチして、歴史を重ねるのでしょうから、自分もそんな、人が金言に思ってくれるような一言を言えれば良いのにと思いますが、こればかりは、望んでも出てくるものでは無いでしょうね。
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927. [邦][ホウ][画数:7画][部首:邑]
『懐宝迷邦』
この言葉のように自分の才能を発揮せずに、世間の役に立とうとしない人も居るかも知れません。
そんな人は、世の中に対する絶望感が強いのか、あるいは随分利己的な考えの人だと思います。
大体、才能と言うものは、人が見出してこそ役立つと思うのですが、自分が人の役に立つ才能があると思っている人っているのですかね。
まして、こんなにも経済優先の世の中では、才能を伸ばす事より、才能の芽を摘んでしまう人もいるかも知れません。
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928. [奉][ホウ][(ブ)][たてまつ-る][画数:8画][部首:大]
『述懐奉公身を持たず』
不平不満で心が病んでいると、働く気さえ起こりません。ですから身が持たないと言うのでしょう。
私は、身が持つ持たないより、不平不満ばかりでは、折角のチャンスも逃してしまうと思っています。
不平・不満・愚痴は、決して自分にも他人にも良い影響を与えないと思っています。
少しでも世の中に対して、否定的な考えが湧いたら、それは病気だと思う事にしたらどうでしょうか。
誰も病気で良いとは思わないと思いますから、治す事に努力して見るのも、効果的かも知れません。
不平・不満・愚痴をチャンスに変えられれば、今よりもっと充実した日々が送れるかも。
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929. [抱][ホウ][だ-く][いだ-く][かか-える][画数:8画][部首:手]
『負うた子より抱いた子』
負うた子も、抱いた子も可愛い事に違いは無いと思うのですが、この諺は、抱いた子の方が、先に面倒を見る、あるいは大事にすると言った、優先順位を言っています。
子供と言う限定的な事を言われると、疑問に感じますが、一般的に「遠くの親戚より近くの他人」と言われるように、親近感は確かに近くにいる人の方が強いと思います。ただこの「遠くの親戚より近くの他人」の場合は、いざという時の頼り、という事もありますので、子供を頼りにしてはいけません。と思う方です。
個人的には、子供には責任を感じる事の方が、重要な要素と考えています。
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930. [泡][ホウ][あわ][画数:8画][部首:水]
『水泡に帰す』
確かにこの言葉のように、努力した結果が水の泡、と言う事も何度も経験しました。
しかし、長い目で見た時に、この努力は、決して無駄にはならないと思います。
人間は、生まれながらの素養も大切ですが、取り巻く環境や経験が、その人を作って行くのではないかと考えています。
直接は無駄と思う事でも、人生と言う長いスパンで考えた時、決して無駄な努力と言うのは無いと思います。
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