中学校で習う漢字三体字典 Part164

 中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。

 表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。

 ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。

816. [][バイ][画数:11画][部首:阜]

席裁判官』

 テレビの裁判ものを視聴していて、「陪席」と言う言葉が出てきました。裁判長以外の裁判官の事を陪席裁判官と言うのですね。
 この陪席と言う意味は、身分の高い人と同席することらしいのですが、これは裁判長が身分の高い人と言う事でしょう。身分と言うと現在は差し障りがあるかも知れません。位の事でしょう。
 この裁判長の右手の側にいる人を、右陪席と言い、裁判長の次に位の上の人が座ります。左手の側に座る人を、左陪席と言い、三人の中では一番経験の浅い人が座るそうです。

楷書 行書 草書

817. [][バイ][画数:12画][部首:女]

『紅葉良

 確かに紅葉も一つの雰囲気を醸し出してくれるかも知れません。あるいはそれが海であったり、場合によっては〇〇タワーと言われるものであるかも知れません。今の季節であれば桜並木を散歩、なんて気分が良くなるでしょうね。
 そんな雰囲気の中で、気分良くデートすると、その背景が二人の仲立ちをしてくれる、そんな意味だと思います。
 やはりTPOに合わせるのが良いですね。
 スキーに行くと、普段とは全く違う世界にいる分けですから、そりゃあ、恋も生まれると言うものです。
 残念ながら今年は、コロナウイルスのお陰で、そんな気分ではないかも知れませんが。

楷書 行書 草書

818. [][バイ][画数:15画][部首:貝]

『個人償責任補償』

 自転車保険の義務化がコマーシャルで言われていますが、まだ義務化になっていない地域が沢山あります。
 今年の4月から義務化になるのは、東京都、奈良県、愛媛県です。まだ義務が努力義務の場合も、まったく義務化されていない県もあります。
 ただこの自転車保険だけでなく、個人賠償責任補償もその効果があります。
 大阪府は既に義務化されていますから、必ず入っていなければなりません。万一に備えて加入する事を勧めます。
 と、保険会社の回し者みたいな事を書きましたが、昨年妻が自転車で自損事故を起こした時に、かなり役に立ちました。いつ身に起こるか分かりませんね。

楷書 行書 草書

819. [][ハク][画数:7画][部首:人]

『千里の馬は常にあれども楽は常にはあらず』

 この伯楽と言うのは、牛馬の良し悪しを見抜ける人の事ですが、この諺は、世の中に能力のある人はどんな時代でも存在しているが、この才能を見抜け育てられる指導者は数少ない、あるいはいない。そんな意味で使われます。
 適材適所と言いますが、周りを見てもなかなか良い人材が見付けられないのは、もしかしたら、視野が狭いのかも知れません。
 自分が欲する人材ではないけれど、他の事には非常に優れた才能を発揮できる人がいるのかも知れません。

楷書 行書 草書

820. [][ハク][(ヒョウ)][画数:8画][部首:手]

『白豆腐の子木』

 豆腐で拍子木を作る人はいませんが、四角張っている所は、見た目似ています。
 見掛けだけで判断してはいけない事は、言うまでもありませんが、見掛けだけ立派に飾り立てている人もいます。
 案外そんなまやかしに、人は騙されるのかも知れません。そして、そんな人の弱みに付け込んで利用しようとしている人に多いのが、外見は立派に見える人なのでしょう。
 この外見はうわべであり、内面からにじみ出るような立派さで無い事は、言うまでもないでしょう。

楷書 行書 草書
覚 書

 現在中学生編として、2020年度施行の学習指導要領に対応した漢字を、楷書・行書・草書と三体の文字を毛筆で書いていますが、初めに部首と書いていますが、通常呼ばれている読み方ではないと思われたと思います。

 そこで、一般ではどんな読み方をされているのか一覧にしてみました。

 今回は、中学校三年間で習う文字の816.~820.の部首を取り上げていますが、日本では部首の正式な名称は決まってないようです。辞書によって統一されていないのが現状です。

部首 部首名称 (読み方) 部首通称

  1. 【陪】阜部(ふぶ)・おか・こざとへん
  2. 【媒】女部(じょぶ)・おんな・おんなへん
  3. 【賠】貝部(ばいぶ)・かい・かいへん・こがい
  4. 【伯】人部(じんぶ)・ひと・にんべん・ひとがしら・ひとやね
  5. 【拍】手部(しゅぶ)・て・てへん

 ・・・・つづく。