中学校の三年間で習う、1110文字の内の5つの漢字を書いています。漢字は2020年度施行の学習指導要領に対応しています。
表示は左端が対象漢字、続いてカタカナは音読み、平仮名は訓読み、画数、部首の順です。そして、ことわざ・故事・文章などから一つを選んでその漢字の使われ方を示す事にしました。
ちなみに、文部科学省では学年ごとに習う漢字は、1学年250字程度から300字程度、2学年300字程度から350字程度、3学年では、その他の常用漢字(小学校で習う漢字1026文字以外の常用漢字1110文字の大体)と学年ごとに決まっていないようです。
6. [扱][あつか-う][画数:6画][部首:手]
『扱』
この文字は、普通「う」を付けて、「あつかう」と言いますね。そこで、少し調べて見ました。
この漢字、「しごき」と読めるのですね。学校の運動部などで問題になるしごきです。
また、読み方によっても意味が違うようになるようです。「そう」と読む場合は、「収める、取る、引く、挙げる、手を地につけて拝む、及ぶ、手元に寄せる、(挿と通じて)差し挟む」、「きゅう」と読む場合は、「手を地につけて拝む、ゴミを落とす」【出典:ニコニコ大百科 株式会社ドワンゴ.】。
「扱(あつかい・噯)とは、中世から近世にかけての日本で行われた紛争解決のための仲裁・調停のこと。」【出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』.】と云う意味もあるようです。
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7. [宛][あ-てる][画数:8画][部首:宀]
『宛転蛾眉』
「美しい容姿を言い表す言葉。『宛転』は三日月の形をした美しい眉。『蛾眉』は蛾の触角のように細く長い眉。唐の美女の楊貴妃をたとえた言葉。」【出典:四字熟語事典ONLINE.】
この四文字熟語、知らなければ、美しさを現わす言葉とは思えないのですが、単なる浅学のせいでしょう。
蛾の触角って、美しいのでしょうか、蛾と言うだけで敬遠してしまうのも、狭量なのかも知れません。
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8. [嵐][あらし][画数:12画][部首:山]
『嵐の前の静けさ』
本当に台風の前など、一時的に周りが静かに感じるのですが、気のせいでしょうか。それとも、暴風雨に対する不安のなせるわざなのでしょうか。
この言葉は自然の驚異だけではなく、これから起こるであろう問題に対しても使います。この場合は、やはり予測して気持ちが昂ったり、不安になる事から起こるのでしょう。
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9. [依][イ][(エ)][画数:8画][部首:人]
『依怙贔屓』
漢字と言うのは面白いですね。この『依怙』と言うのも人偏に衣と書いて「よりそう」とか「たよる」と言う意味と考えられますし、りっしんべんに古いと書いて、心が固まったり、固執すると言った意味だと感じます。もちろん難しい漢字ですが贔屓と言うのは、パトロンとか後援者、あるいはサポーターやファンなど呼ばれているのを漢字で表すとこんな文字になります。
要するに偏った見方をして、不公平な評価をする事で、日常でもよく使われる言葉です。漢字で書けるようになれば、ちょっとハナタカ。
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10. [威][イ][画数:9画][部首:女]
『威あって猛からず』
この言葉は、論語の中の述而第七、三十七にあります。原文は「子 温而厲 威而不猛 恭而安」から来ています。読み方は「しはおんにしてはげしく いありてたけからず きょうにしてやすし」と読みます。
要するに、威厳はあっても粗暴なところがない、とでも言うのでしょう。威と言う文字から、威張ったり威圧したりする人の事を思い浮かべるのでしょうが、威厳の場合は、人が自然とその立ち振る舞いや風格に敬意を表するような人柄だと思います。
確かにそんな人徳のある人もいますね。憧れです。
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